2018 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive Studies on"Local Environmental Ethics" in the 21st Century
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16K02132
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Research Institution | Edogawa University |
Principal Investigator |
吉永 明弘 江戸川大学, 社会学部, 准教授 (30466726)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺本 剛 中央大学, 理工学部, 准教授 (00707309)
山本 剛史 慶應義塾大学, 教職課程センター(三田), 講師(非常勤) (20645733)
熊坂 元大 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (60713518)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 環境倫理学 / 科学技術社会論 / 応用倫理学 / 気候工学 / 世代間倫理 / 原発事故 / 宗教間対話 / 食農倫理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の主な成果は四点ある。一点目は、2018年4月の応用哲学会でワークショップを開催し、『環境倫理』第一号に掲載したインタビューという手法による環境倫理学の試みについてフロアと議論したことである。 二点目は、アメリカで環境倫理学の最新の教科書と目されているOxford Handbook of Environmental Ethicsの内容を分担して紹介し、『環境倫理』第二号に掲載したことである。狭義の環境倫理の観点だけでなく、動物倫理、食農倫理、環境美学、シチズンシップ教育の観点からも論評した。 三点目は、2017年12月に上智大学で開催されたシンポジウム「食といのち、その霊性」の記録をまとめ、『環境倫理』第二号に掲載したことである。ここでは食と農、および風土の問題が宗教者・宗教学者によって論じられ、キリスト教と仏教の宗教間対話にもなっている。 四点目は、2019年2月に南山大学社会倫理研究所との共催で、『未来の環境倫理学』の書評会を開催し、鬼頭秀一氏、丸山徳次氏をはじめとする環境倫理学の中心的な研究者や、奥田太郎氏や神崎宣次氏といった倫理学者、および科学技術社会論の寿楽浩太氏から章ごとに報告をいただいたことである。 これらによって、雑誌『環境倫理』におけるインタビューの手法の吟味がなされるとともに、雑誌の内容の充実化を図ることができた。また『未来の環境倫理学』についても、外部からの批判にさらされることによって、その内容を吟味することができた。総じて、本年度の成果は当初の予想を上回るものであり、環境倫理学の新しい手法や内容を広くアピールすることができたと考える。
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Research Products
(17 results)