2018 Fiscal Year Research-status Report
18世紀から20世紀にかけての英語圏を中心とした常識概念の思想史的、哲学的検討
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16K02218
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Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
青木 裕子 武蔵野大学, 法学部, 准教授 (60635671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古田 徹也 専修大学, 文学部, 准教授 (00710394)
大谷 弘 武蔵野大学, 人間科学部, 准教授 (30584825)
片山 文雄 東北工業大学, 教職課程センター, 准教授 (40364400)
石川 敬史 帝京大学, 文学部, 准教授 (40374178)
佐藤 空 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (60749307)
野村 智清 秀明大学, 学校教師学部, 講師 (90758939)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | コモン・センス / 啓蒙思想 / 公共圏 / ウィトゲンシュタイン / 初期アメリカと公共圏の広がり / スコットランド啓蒙とアダム・ファーガスン / ジョージ・バークリ / エドマンド・バーク |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、「常識と啓蒙研究会」を二度開催した(2018年6月17日(日)第13回常識と啓蒙研究会 報告者 小畑敦嗣氏(国際基督教大学大学院博士後期課程)、報告題目「トマス・リードのコモン・センスと道徳」。2018年11月11日(日)第14回常識と啓蒙研究会 報告者 佐藤空(東洋大学経済学部)、報告題目 「バークと18世紀の歴史叙述-権力・議会・戦争」)。第13回研究会では、日本では専門家の少ないトマス・リード研究者である小畑氏を招くことができたことは本研究会にとって意義深かった。また、第14回研究会では、佐藤氏が出版した著書の内容からの報告であったが、ユニークな視点からの新たなバーク研究でこれもまた大変有意義であった。、 また、同研究会の成果物として2019年度末に晃洋書房から研究書を出版することになり、執筆予定者および出版社担当者と打ち合わせをたびたび行った。 メンバーの個別の活動については後述するが、学会報告、論文発表、書籍出版など、それぞれが充実した研究成果を発表することができた。 交付申請書に記した研究の目的に照らして、「常識(コモン・センス)」概念の意義を思想史研究者と哲学研究者が専門分野の垣根を越えて互いに問い考察を深め、社会に発信していくということは順調に進んでいると考えている。また、学会レベルで「常識」概念への関心が高まっていると感じ、私たちの活動もその一助となっていると思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで、研究会を重ね、学会のシンポジウムでも報告するなど、順調に研究は進展し、成果を出している。2019年度末に出版する予定の本の初稿を7月末に集め、検討会を開催する予定であるため、概ね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度末に出版する予定の本の初稿を7月末に集め、編者である青木(思想史グループのリーダー)と大谷(哲学グループのリーダー)がすべての原稿を確認し、その後全員で検討会を開催する予定である。その後出版社に提出し、個別に校正していく。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、当初の計画から変更が生じ、2019年度末に研究成果物として研究書を出版することが2018年に決まり、研究費の一部を出版費用にまわすことになったことにある。
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Research Products
(9 results)