2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on Japanese Porcelain Collection of Augustus II the Strong, Elector of Sachsen : Reception history of Japan Images in the West
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16K02291
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Research Institution | Kanda University of International Studies |
Principal Investigator |
櫻庭 美咲 神田外語大学, 日本研究所, 講師 (20425151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒川 正明 学習院大学, 文学部, 教授 (70392884)
野上 建紀 長崎大学, 多文化社会学部, 教授 (60722030)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 美術史 / 東西交流 / 考古学 / 工芸史 / ドイツ / 美学 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.第4回ドレスデン合同調査 2018年8月27日~9月9日:研究代表者櫻庭,研究協力者大橋康二,研究分担者野上と共同でドレスデン国立美術館所蔵アウグスト強王旧蔵日本磁器を調査し,肥前磁器を対象に熟覧およびメモ写真の撮影をした。ユリア・ヴェーバー(ドレスデン国立美術館館長),同館のヴュルメル氏等国際共同研究のメンバーと打合せをし、今後の方針を検討した。ドレスデン国立美術館図書館で日本宮に関わる文献調査も行った。 2.研究代表者と研究協力者藤原友子は,2018年6月ドレスデン国立美術館主催で開催された国際学会(参加者約350名)で、英語の口頭発表(招待講演)を行うと共に同時期同美術館主催で開催された国際ワークショップでも強王コレクションについて英語で口頭発表(招待)した。同ワークショップでは研究分担者荒川、研究協力者(大橋・西田)も口頭発表(招待)した(荒川の渡航費のみ本科研で支出)。 3.アウグスト強王旧蔵磁器コレクション総目録化事業への協力:第4回調査の約290点の調査結果を英文のリストにまとめ,ドレスデン側に提出した。アウグスト強王旧蔵磁器コレクション総目録事業のための約130点分の解説を提出した。 4.研究代表者の論文「神聖ローマ帝国諸侯の磁器陳列室にみる政治性と日本の表象―ブランデンブルク=プロイセンおよびザクセンの事例を中心に―」を『中近世陶磁器の考古学』(第10巻、雄山閣,2019年5月刊行)に、「神聖ローマ帝国諸侯の磁器陳列室―シーボルト・コレクションとの関連をふまえて―」を『異文化を伝えた人々 19世紀在外日本コレクション研究の現在』(国立歴史民俗博物館編,臨川書店,2019年3月刊行)など、研究成果を刊行した。 5.台湾故宮博物院南院で肥前磁器を中心に清皇帝コレクションを調査し,アウグスト強王蔵品と比較した。台湾故宮博物院学芸員余佩瑾氏と打合せし情報収集した。
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Research Products
(15 results)