2018 Fiscal Year Annual Research Report
Auteur Cinema in postwar Germany
Project/Area Number |
16K02324
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
渋谷 哲也 東京国際大学, 国際関係学部, 教授 (90438789)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ドイツ映画 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、まず前年度3月に日本に招聘したアンゲラー・シャーネレク監督の上映+レクチャーをアップリンクで4月1日に行った。初来日のシャーネレク監督の作品を紹介し、監督自身の美学や方法論を直接伺う貴重な機会となった。その後4月末にシャーネレク監督も含まれる「ベルリン派」の他の作品の特集上映をアテネ・フランセ文化センターで行い、一般観客向け講演も開催して21世紀の新しいドイツの作家映画運動を総括した。また5月には2018年1月に出版した『ストローブ=ユイレ シネマの絶対に向けて』の刊行関連イベントとして神戸映画資料館と同志社大学等で上映と講演を行った。 今年度はその他にもニュージャーマンシネマ世代のベテラン監督の映画上映を行う機会が続いた。6月と9月にルドルフ・トーメ監督、10月にアレクサンダー・クルーゲ監督、11月にペーター・ネストラー監督の特集上映をそれぞれ行った。ほぼ全ての上映作の字幕翻訳を手掛け、6月のトーメ監督(東京ドイツ文化センター)と11月のネストラー監督(広島国際映画祭他)の来日に際しては、対談や上映後レクチャーと質疑の通訳なども行った。 このように今年度は上映とレクチャーという活動が続いたため、論文を執筆する時間的余裕がなかったのが実情である。そこで年度終了後の2019年度にベルリン派およびニュージャーマンシネマについてそれぞれの論文をまとめるべく、年度の終盤は個々の作品を上映し講演を行い、今年度の活動を総括する機会とした。とりわけ「ベルリン派」の代表者シャーネレク監督とペーター・ネストラー監督をまとめる論考を準備中である。
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Research Products
(2 results)