2018 Fiscal Year Research-status Report
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16K02506
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
小倉 いずみ 大東文化大学, 法学部, 教授 (00185563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中根 一貴 大東文化大学, 法学部, 准教授 (10600645)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | Northeast MLA / ジョナサン・エドワーズ / ラルフ・ウォルドー・エマソン / Perry Miller / 勅許状と領土 / コネチカットと西部の領有権 / チェコ科学アカデミー |
Outline of Annual Research Achievements |
アメリカ文学史の教科書として早瀬博範編著『21世紀から見るアメリカ文学史:アメリカニズムの変容』(英宝社)を出版し、植民地時代の時代思潮とピューリタン文学、リパブリカニズムの章を執筆した。日本ソロー学会の学術誌に、アメリカの学会における発表の手続きの仕方や研究動向を要約した解説を出版した。 口頭発表は昨年に続き、アメリカの学会で発表した。Northeast Modern Language Associationにおいてセッションを開催し、司会と発表を担当した。2年前は初めての発表だったが、今回はセッション・プロポーザルからパネルの構成・発表までの責任を担った。アメリカ文学に関する日本人によるセッションは珍しいが、日本のアメリカ文学研究を周知するには必要だと思う。アメリカ人研究者からアブストラクトが提出され、小倉の研究の意図が有意義であることがわかる。 日本における口頭発表は、本研究の集大成として初期アメリカ学会の例会で1時間にわたり、マサチューセッツとコネチカットの勅許状、独立革命時の北西部の土地領有権の争いについて発表した。要約は学会のニューズレターに掲載された。 書評は日本アメリカ文学会からの依頼で、堀内正規著『エマソン――自己から世界へ』を『アメリカ文学研究』に出版した。日米のエマソン研究を振り返り、堀内氏によるエマソンの青年期の思想を1820年代から40年代まで要約した。 研究分担者の中根一貴は東北大学で学会報告を行い、9月から3月までチェコ科学アカデミーで在外研究に従事し、資料を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
Northeast MLAにおいてセッションを最初から作ったが、アメリカ人研究者3名、韓国1名、日本人3名からアブストラクトの提出があった。学会では二つのパネルに重複して登場することを禁じているので、最終的に4名に絞った。小倉の発表は16ページの完全原稿を配布しているので、一つの論文として成立する。本研究の国際共同研究の目的は十分に達成されたと思う。 著書は分担執筆で1件、書評や論文は5件、研究発表2件など研究成果を着実に公表した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は2年前に発表した全米ヘンリー・ソロー学会において再び研究発表を行う。今回は生誕200年記念大会と異なり、通常の年次大会である。発表者が減るので、発表時間は長くなる。 今年度は本研究の最終年度となるので、トマス・フッカーの伝記とコネチカットの歴史に関する単著を出版する。
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Causes of Carryover |
2019年3月にアメリカ合衆国ワシントンD.C.で開催されたNortheast MLAの出張旅費を精算していないため、次年度使用額となった。本報告書を作成した段階ですでに使用済みである。
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Research Products
(12 results)