2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of syntactic theory using a Minimalist Program-based computer model that generates sentences
Project/Area Number |
16K02769
|
Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
Ginsburg Jason 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (80571778)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 マスミ 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10209653)
寺田 寛 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90263805)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 統語理論 / コンピュータモデル / 樹形図 / 併合 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は2021年度までの課題を延長したものである。本研究の主な目的はミニマリスト・プログラムの最新の統語理論を検証するためのコンピュータプログラムを構築することであり、2020年度に引き続き2021年度も目的を達成するために研究を続けた。本研究で作成したコンピュータモデルは自動的に文の樹形図をHTML形式で表示できる。20年度は、モデルの表示機能に力を入れた。特に、半円形で対併合を表すようにモデルを改良した。21年度では、改良された表示機能を利用して、自由併合のモデル化を中心的に研究を進めた。自由併合を無制限に適用すると、1つの文にも多くの計算が必要となり、多くの計算が可能なコンピュータが必要である。本研究経費でアップル社のM1チップの高性能パソコンを購入することができた。このパソコンを使用することにより、自由併合をモデルに取り入れることができた。対象例文の多くの派生を計算することが可能になった。 自由併合を取り入れたモデルに不定詞、助動詞、そして補部を取る動詞の構文を取り入れた。この構文における付票貼付はどう行われているのかについての論文作成に力を入れ、学術誌に投稿した。不採用になったが現在、この論文を書き直して、別の雑誌に投稿する予定である。また、自由併合はどのように制限されるのかについての論文を学会に投稿した。そして、虚辞構文もモデルに取り入れ、この構文における一致関係はどのように行われているのかについての論文を作成し始めた。学術誌に投稿する予定である。 海外研究協力者Sandiway Fongと分担者の寺田寛らと共同執筆した、動詞が補部に与える制限についての論文は査読を経て、2022年2月に大阪教育大学紀要に掲載された。
|
Research Products
(5 results)