2018 Fiscal Year Annual Research Report
Reseach on acquisition of verbal information for peopel with visual an hearing impairments by connecting two-dimensional code , 3D printer and bone conductor
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16K02902
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
馬場 景子 日本福祉大学, その他部局等, 非常勤講師 (80424943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北山 長貴 山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 教授 (00214825)
中野 幸夫 関東学院大学, 理工学部, 教授 (10371254)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 二次元コード / 骨伝導器 / UV硬化型樹脂印刷 / 視覚障碍 / 聴覚障碍 / 言語情報獲得 / 3Dプリンタ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、平成25年に施行された「障害者総合支援法」を念頭に、障碍を持つ人と持たない人との共存と相互理解を図るため、二次元コード・3Dプリンター・骨伝導機器の3種類のデバイスを連結し障碍者の言語情報獲得を研究の主旨とした。平成28年度、29年度の研究実績を基盤に平成30年度の研究内容は本研究最終年度として充実した成果となった。 平成30年4月に、平成30年度に監修した『闇を照らした白い花 斉藤百合とヘレンケラー』の原画展を、馬場が作画を依頼したイシス編集学校師範代の小島伸吾氏の作座のもと丸善名古屋本店を会場として斉藤百合関連のイベントが開催された。さらに拙稿を原案として講談師、神田京子氏に「盲目のジャンヌダルク斉藤百合」を語って頂いた。全盲の斉藤百合が、言語情報を獲得する過程は本研究のメインアイディアを裏付ける証左となる人物である。同会翌日には、愛知県武豊町の公的施設での神田京子氏講談会で斉藤百合を語って頂いている。障碍を持たない参加者の多くの人にも、視覚障碍者の言語獲得の方法と努力を知らせることが出来、広く社会への貢献を本研究によって実現できた。 さらに、機器連結による成果としては、当初の研究目的にあるUV硬化型樹脂印刷絵本を活用し、内容をアメリカ手話(ASL)に翻訳し、ASLでの実演を撮影し、字幕を付けASLの特徴であるトピックに特殊音を載せたものを二次元コードの一種であるQRコードにした。この一連の研究に関してはASL手話者の武田太一氏、作業に関しては愛知工業大学学生の河邊祐樹氏の大いなる協力を得た。骨伝導器連結に関しては、研究分担者の関東学院大学の中野幸夫教授との仕様書作成、業者への依頼を経て順調に仕上がった。本機器実証に関しては日本福祉大学の聴覚障碍学生を対象に行った。その結果の一端は日本英語音声学会での発表後、論考として出版されている。
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