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2018 Fiscal Year Research-status Report

困難度情報付き絵プロンプトの開発と、その特性のL2発話への影響

Research Project

Project/Area Number 16K02969
Research InstitutionThe University of Aizu

Principal Investigator

金子 恵美子  会津大学, コンピュータ理工学部, 教授 (30533624)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平井 愛  神戸学院大学, 共通教育センター, 准教授 (10554339)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2021-03-31
KeywordsL2スピーキング / 絵プロンプト / スピーキング評価 / 多相ラッシュ分析
Outline of Annual Research Achievements

本研究は困難度が統計的に示された絵プロンプトの開発を目的とする。平成30年度は、前年度に作成した絵プロンプトの改訂、並びに新しい絵プロンプトを追加し、全部で7組、14枚の絵プロンプトを作成した。絵プロンプトはすべて6枚から成るマンガ形式で、学習者はそれを見て物語(narrative)を作成する。伏線の有無、予想外の出来事の有無など、難易度に差をつけて絵プロンプトを作成した。
研究代表者、研究分担者、研究協力者の本務校において、英語運用能力の中級から上級者を対象に、前年度よりも大規模なパイロットを実施した。参加者は合計で166名で、開発した14枚の絵のうち、6枚から12枚を疑似ランダム化した順序で提示し、実施順の影響を最小にした。その際2つのプロンプトはアンカー項目として使用したため、全員に提示した。プロンプトはコンピュータモニター、もしくは紙面で提示され、コンピュータで録音する半直接型テスト形式で実施した。一部録音に失敗したり、途中で話すのをやめてしまった参加者もいたが、12枚のプロンプトに対して合計2,267件の発話を録音した
録音した音声は、開発した評価ルーブリックを使用して、2名の評価官による評価をおこなった。その際、約2割の発話は評価官信頼性を調査するため、ダブルレイティングを行った。また、多相ラッシュモデル(Multi-faceted Rasch Measurement, MFRM)を使ったパイロット結果の分析は2019年度に実施する予定であったが、絵プロンプトの数を減らし、先にラッシュ分析を行った。多相ラッシュ分析の結果、対になっている2枚の絵に難易度の有意差は見られず、プロンプトの平行性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

作成した絵プロンプトの数は予定していた数よりも少ないが、2019、2020年度に予定していた多相ラッシュ分析を先に行ったため、おおむね順調に進展していると言える。作成した絵プロンプトに関しては、2017年度は予想外の結果もあったが、2018年度に開発した絵に関しては、狙い通りの結果となっており、学会等での発表を2018年度に申込み、発表は2019年度に実施する。

Strategy for Future Research Activity

本研究の2つ目の目的である、ヨーロッパ共通参照枠(Common European Framework for Reference, CEFR)と関連付けた絵プロンプトの作成を今までと同様に行い、パイロットを実施する。CEFRはCan-do形式で書かれており、Can-do記述を基に開発したタスクが必ずしもCEFRのレベル順に並ぶ保証はなく、実際に研究代表者と研究協力者で行った先行研究でもCEFRレベル順と完璧に一致した難易度になることはなかった。Can-do 記述からのタスク作成ノウハウ、そのレベル検証ノウハウ、問題点の洗い出しは貴重は先行研究となり得るため、2019, 2020年度の研究方針は、タスク開発だけでなく、タスク開発、検証に関わる手続きを明記し、今後の研究のための示唆を与えることが目的となるであろう。

Causes of Carryover

共同研究者の分担金に繰り越しが生じた。予定していた海外での学会発表は2019年度になったことが大きな要因である。今年度、スウェーデンでの学会参加費、並びに更なる絵プロンプトの開発のために使用する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Development of Sequenced Parallel Picture Prompts in Oral Narrative Tasks2019

    • Author(s)
      金子恵美子、小泉利恵、平井愛
    • Organizer
      EuroSLA
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2019-12-27  

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