2019 Fiscal Year Annual Research Report
Developing English reading diagnostic test and evaluating its test score validity
Project/Area Number |
16K02985
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
熊澤 孝昭 東洋大学, 経済学部, 准教授 (20366933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
N Timothy 東洋大学, 経済学部, 教授 (40246161)
佐藤 敬典 上智大学, 言語教育研究センター, 助教 (60758506) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 認知診断モデル / 英語読解テスト / ラッシュモデル / Can-doリスト |
Outline of Annual Research Achievements |
19年度の研究実績は主に1点ある。本研究では英語読解認知診断の評価であったが,自らの読解認知スキルの到達度を自己診断するためのcan-doアンケート開発を行い,そして実施ならびに分析をした点である。調査対象者は大学1年生の84名でTOEICでの得点範囲は250~900点程度で広範囲に及ぶ。30項目からなるアンケートを2つのフォームを作成し,順序効果を最小化した。実施手順は次の通りである: (1) 紙媒体でCAN-DOリスト・アンケート用紙および紙媒体のマークシートを配布, (2) 表紙にあるアンケート主旨などを読み上げ,承諾した回答者は署名,(3)回答者はアンケート用紙にある質問を読み,マークシートに回答した。回答時間はおおよそ10分~15分であった。結果,アンケートの信頼性は高かった。さらに,ラッシュモデルにて分析したが,項目の困難度は広範囲に分布していなく,一定の回答者のみ適しているとの結果となった。特に,中間層の対象者へ適した難易度の項目は多々あったが,分布上での両極端周辺の対象者に適した項目はほぼ皆無となった。対象者のTOEICでの英語力差はむしろ顕著であることから,このアンケート項目でも自己評価の高低差は広範囲となった。難易度が低かった項目は「日常的トピック」について読解する,および「中学レベルの基礎的語彙」が用いられたテキスト読解であった。一方,高難度の項目は,「専門的・学術的語彙が用いられた文」「専門的・学術的語彙が用いられた段落」の読解であった。今後,より広範囲の困難度からなる項目を作成する必要があることと,より多くのサンプルからデータを得られるようにすることでアンケートの妥当性を向上できるであろう。研究結果は研究会にて発表をしている。
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