2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K03054
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Research Institution | Miyagi Gakuin Women's University |
Principal Investigator |
平川 新 宮城学院女子大学, 一般教育部, 学長 (90142900)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 庶民武芸 / 道場 / 百姓剣士 |
Outline of Annual Research Achievements |
山形県高畠町の旧家に所蔵されていた「武元流剣術実録」を写真撮影して解読し、内容の分析を始めた。その結果、百姓身分の村役人家の子息が剣術修行を積んで武芸の達人となり、自宅に道場を開いて近在の百姓たちを集め、また米沢藩・天童藩の家臣たちを門弟にしていたことが判明した。百姓身分の者が、少なくない武士の剣術指導をおこなっていたのである。
江戸時代は士農工商の世界で武芸は武士身分の特権だと理解されてきたが、社会の実態はまったく異なっていた。百姓身分でも武芸の修練をする傾向が広くみられたことが出羽国でも実証できた。従来の近世身分制を根本から見直す重要な実証的成果を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
史料調査と史料解読をおおむね順調に実施することができ、また解読の成果も出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
庶民武芸に関する新しい史料をさらに発見・調査し、庶民武芸の実証事例を増やしていきたい。そうした実態をふまえたうえで、近世身分制社会の見直すに取り組んでいきたい。
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Research Products
(4 results)