2016 Fiscal Year Research-status Report
空間的実践とエスニシティからみた在日インド人と在日ネパール人ー戦術から戦略へ
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16K03190
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
澤 宗則 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (40235453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南埜 猛 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (20273815)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 移民社会 / インド移民 / ネパール移民 / エスニシティ |
Outline of Annual Research Achievements |
経済のグローバル化とともに、在日インド人、ネパール人が急増している。移民社会は初期段階では資源が限られ、協調が「戦術」(弱者が自分のものを持たない土地でなんとかやっていくための実践(ミシェル・ド・セルトー,1987))である。人口増加とともに利用可能な資源が増加し、利害が競合すると、「戦略」(自分の固有な土地を持つ権力主体が外部や客・競争相手との関係を管理するための実践(同))へと「空間的実践」(エスニックな空間おける移民らが自分たちの空間を作り上げていこうとする行為)が次第に移行している。本研究では、在日インド人移民とネパール人移民を比較しながら、「空間的実践」(「戦術」から「戦略」への移行プロセスと、「戦術」の多様化や変化)を分析することにより、エスニシティと空間との関係性を明らかにする。 平成28年度において、在日インド人・ネパール人移民社会に関して、世界の在外インド人・ネパール人や他の在日外国人との比較を通じて、その特色を明らかにするため、以下のことを行った。 1)インド人・ネパール人移民の居住地の分布や社会的属性を,既存の研究および母国の統計資料を用いて明らかにし,母国における移民の意味を解明する。 2)在日外国人の国籍別居住地・就業地分布に関して,法務省資料・国勢調査・集住地での自治体独自の統計を用いて,統計分析を行った その結果、平成28年度において、査読付き論文(論説)「インド系移民の現状と動向ーインド政府統計による考察ー」と、学会発表「在日ネパール人のエスニックコミュニティの形成-在日インド人との比較考察」の発表を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
査読付き論文(論説)「インド系移民の現状と動向ーインド政府統計による考察ー」と、学会発表「在日ネパール人のエスニックコミュニティの形成-在日インド人との比較考察」を行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、統計分析を中心に行った。平成29年度は統計分析に加え、現地でのフィールドワークを行う予定である。ネパール移民の動向について査読付き論文として投稿予定である。
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Causes of Carryover |
東京でのネパール人学校での聞き取り調査を数回計画していたが、相手側の都合により当初の計画より少ない回数の調査しか行うことができなかったため。また研究分担者が海外に滞在したため、図書や物品の購入、旅費などにおいて当初の予算を使用することが困難となったため。また研究代表者と研究分担者とでの研究打ち合わせの旅費を十分執行することが出来なかったためでもある。さらに、論文の抜き刷り代の請求が次年度となったためでもある。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
海外に滞在している研究分担者が今年度9月に帰国するので、買うことができなかった図書や物品を購入することが可能となる。また東京のネパール人学校での聞き取り調査も可能となった。さらに研究代表者と分担者との研究打ち合わせも可能となるためので、予算執行に問題は無い。
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Research Products
(2 results)