2018 Fiscal Year Annual Research Report
An economic analysis on optimal school size
| Project/Area Number |
16K03697
|
|---|
| Research Institution | Komazawa University |
|---|
Principal Investigator |
北條 雅一 駒澤大学, 経済学部, 教授 (30362601)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
| Keywords | 人的資本 / 学校教育 / 非認知能力 / 学校規模 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
平成３０年度に遂行した研究は以下のとおりである。（１）前年度に着手した国際数学・理科教育動向調査（略称ＴＩＭＳＳ）の２０１５年調査データを活用した分析を深化させ，児童の学力，学校規模，保護者の回答傾向を考慮した分析を進めた。保護者調査を用いた分析結果を複数の研究会において報告し，関連する諸分野の研究者から多数のコメント・アドバイスを受けることができた。この研究については，現在も分析作業を進めている。（２）前年度に執筆した英文論文については，国内外の学会報告で得られたコメント・アドバイスを反映するべく改訂作業を進め，本年度も研究会等において報告をおこなった。研究会で寄せられたコメント等を踏まえ，現在も改訂作業が進行中である。（３）学校規模と教員環境の関係性を検証するため，教員調査の実施に向けた準備を進めた。
研究期間全体を通じて，当初予定していた研究計画の多くを実施することができた。中でも，研究期間中に公表されたＴＩＭＳＳの２０１５年調査データを活用した分析を進める中で，幼少期における親（保護者）と子どもの関わり方が，学齢期の子どもの学力形成に影響を及ぼしていることを定量的に示すことができた点は重要である。また，近年研究が進む非認知能力の形成についても，本研究課題を進める中で一定の研究成果を得ることができた。なお，学校規模と教員の就業環境に関する分析については，現在も調査を継続中であるため，研究期間終了後も分析を継続する予定である。また，本研究課題で得られた研究成果の公表についても，査読付き学術誌への投稿を引き続き行っていく予定である。
|
