2017 Fiscal Year Research-status Report
経営-IT整合モデル構築・維持に関する研究―組織の多次元信頼構造の視点から
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16K03819
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
飯塚 佳代 専修大学, ネットワーク情報学部, 教授 (80433861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末松 千尋 京都大学, 経営管理大学院, 教授 (80335231)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | IT-経営整合モデル / 信頼構造 / 組織構造 / 業務改革 / マルチエージェントシミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度については、国内外の実務家や研究者にインタビューを行い、組織間の信頼関係やコミュニケーションも含めた業務改革の要素と業務改革の効果の関係性に関するアンケートの分析を実施し、成果を発表した。本研究において、業務改革の範囲の広さは業務改革の効果にマイナスのインパクトを与えるという結果が出た。経済産業省によるIT活用度ステージにおいて、日本企業は欧米などに比べて低いステージにあるという調査結果が多く出ているが、見える範囲の組織間だけでなく、より広い範囲での組織間の信頼関係をどう構築するかが、最適化の範囲を広げるために重要であると考えられる。この信頼関係構築プロセスについて、今後より詳細な分析を進めていく。 また、信頼関係の形成要素について海外の実務家にインタビューを実施し、コミュニケーションタイプ、パターン、プロセスなどについて海外の動向についての情報を得ることができた。これらの情報は日本と海外との国際比較の分析に活用していく予定である。 また、本研究のテーマに関連する複数の学術分野の文献調査や研究者との意見交換内容をもとに、30年度に実施するアンケート調査の設計を行った。 マルチエージェントシミュレーション(多次元の信頼構造とその変化の抜本的改革との関係についての分析)については、環境的には、シミュレーターの整備を行い、アンケート分析結果からパラメータを抽出し、初期モデルを構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度に実施するはずだった予備的シミュレーションは平成30年度に実施することになったが、その後続けてモデルの改良などを行う予定であり、プロジェクトの最終成果に影響するほどの大幅な遅れではないと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、マルチエージェントシミュレーションの予備的シミュレーションを行い、その結果について考察からシミュレーションの改良と信頼性の検証を繰り返す。また第2回アンケートおよびその分析を行う。 平成31年度は、本研究でインタビュー、アンケート、シミュレーションの成果を最終的にまとめて、成果を公表する。国内外の学会の発表や学術論文誌での発表に加えて、企業への成果公表、シミュレーション結果の公開など、実務界に向けても積極的に情報発信を行う。 連携研究者(関連分野の研究者)、研究協力者(国内実務家および海外研究者)との意見交換、考察結果(アンケート分析結果、シミュレーション結果)のレビューを実施する。連携研究者および研究協力者とは、成果のレビュー以外の機会でも、研究の過程で必要になった時に意見を求められる体制になっている。
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Causes of Carryover |
2回目のアンケートデータ分析用の調査実施が、30年度に入るためと、マルチエージェントシミュレーターが30年度については無料で使用できたため。
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Research Products
(2 results)