2016 Fiscal Year Research-status Report
戦略的人材開発の日欧比較研究:産学官連携によるグローバル人材開発
Project/Area Number |
16K03856
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
二神 枝保 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (10267429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村本 由紀子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00303793)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 戦略的人材開発 / グローバル人材 / 日欧比較 / 産学官連携 / 人的資源管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
グローバル化が加速する21 世紀の世界経済の中で、国際的に活躍できる「グローバル人材」の開発が要請されるなか、本研究は日本とヨーロッパで戦略的人材開発がどのように行われているかを比較・分析した。 まず第1に、ヨーロッパのエラスムス・プラス(ERASMUS+)にみられる産学官連携によるグローバル人材開発の実態を調査する。フランス、ドイツ、スイス、日本の高等教育機関(大学、ビジネススクール等)の海外インターンシップや大学と企業の連携教育プログラム等グローバル人材開発の実態を比較・分析し、産学官連携によるグローバル人材開発の課題を検討した。研究成果は、二神枝保「産学官連携によるグローバル人材開発:日欧比較の視点からの分析」(産学官連携トランスナショナルHRM研究会 早稲田大学2016年9月16日)、および二神枝保・村本由紀子「従業員のしごと能力開発とキャリア・プランに関する研究:日本企業とスイス企業の比較分析」(しごと能力研究学会第9回全国大会 慶應義塾大学 2016年10月29日)で報告した。 第2に、ヨーロッパと日本における多国籍企業のグローバル人材開発やキャリア・マネジメントといった人的資源管理の実態を調査研究した。ヨーロッパと日本の多国籍企業の従業員に対してグローバル人材のエンプロイアビリティ、キーコンピテンシーの開発やキャリア・プランの実態についてアンケート調査を実施し、これからのグローバル人材開発の課題を検討・考察した。研究成果として、学術論文:Shiho Futagami and Yukiko Muramoto (2017)‘A Study on work attitudes of Japanese employees from the perspective of decent work’ (The 22nd International Euro-Asia Research Conference, Parma,Italy)を執筆しており、国際学会で報告する予定である。 以上のように、産学官連携によるグローバル人材開発の課題について検討し、戦略的人材開発の日欧比較を研究した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度は、ヨーロッパと日本における多国籍企業のグローバル人材開発やキャリア・マネジメントについてのアンケート調査のデータを分析し、仮説を検証した。 研究成果として、昨年度は、二神枝保「産学官連携によるグローバル人材開発:日欧比較の視点からの分析」(産学官連携トランスナショナルHRM研究会 早稲田大学2016年9月16日)、および二神枝保・村本由紀子「従業員のしごと能力開発とキャリア・プランに関する研究:日本企業とスイス企業の比較分析」(しごと能力研究学会第9回全国大会 慶應義塾大学 2016年10月29日)について学会報告を行い、研究成果について専門家と貴重な意見交換も行った。 今年度は、学術論文 Shiho Futagami and Yukiko Muramoto (2017)‘A Study on work attitudes of Japanese employees from the perspective of decent work’ (The 22nd International Euro-Asia Research Conference, Parma,Italy)を執筆し、国際学会で報告する。その後、書籍として出版、もしくは国際ジャーナルに投稿する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、学術論文‘A Study on work attitudes of Japanese employees from the perspective of decent work’について国際学会で報告し、国際的な研究者ネットワークのなかで意見交換をしたうえで、研究内容について検討を重ねた後、海外の出版社から書籍として出版、もしくは、国際ジャーナルに投稿する予定である。必要があれば、ヨーロッパと日本における多国籍企業のグローバル人材開発について、企業の人事担当者を対象にインタビューも追加して行う予定である。
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Causes of Carryover |
国際学会に出席し、研究報告を行い、国際的な研究ネットワークのなかで意見交換をする必要が生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国際学会への参加費及び渡航費などに使用する。
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Research Products
(8 results)