2018 Fiscal Year Research-status Report
日本企業の海外現地経営における「現地採用日本人」の活用に関する研究
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16K03914
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
古沢 昌之 近畿大学, 経営学部, 教授 (30351480)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 現地採用日本人 / 国際人的資源管理 / 駐在員 / 現地人 / 言語 / 文化 / バウンタリー・スパナー / 在外日系企業 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、前年度に引き続き、在外日系進出企業及びそこに勤務する現地採用日本人社員に対するアンケート調査と海外でのヒアリング調査に注力すると同時に、これまでの研究成果の発信に努めた。 具体的には、タイ及びドイツにおいて、現地人材会社の協力のもと、アンケート調査(日系進出企業分・現地採用者本人分)をスタートさせるとともに、ベトナムと中国でヒアリング調査を実施した。 研究成果の発信の面では、中国での調査の成果がThunderbird International Business Review誌に査読付き論文として掲載された(英国レディング大学 クリス・ブリュースター教授との共著、古沢がfirst author)。また、英国アンケート調査の成果を『異文化経営研究』に招聘論文として発表した。さらに、異文化経営学会において、中国調査の成果に関する研究報告を行った。このほか、中国での研究成果(アンケート調査・ヒアリング調査の成果)に基づき、Journal of International Management誌に投稿し、先頃受理されたところである(2019年度に刊行予定)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アンケート調査は、英国と米国において、日系進出企業分・現地採用者本人分ともに終了した。米国でも日系進出企業分が回収目標を達成し、現地採用者分もほぼ目標回収数に到達している。2018年度にスタートしたタイとドイツでのアンケート調査も順調に推移している。各国で実施しているヒアリング調査においても、有益な知見が得られており、アンケート調査との相乗効果が発揮されていると考える。そして、これまでの研究成果については、前述のとおり、学術論文・学会発表等を通した発信に努めている。研究代表(古沢)の事故(骨折)により、1年間研究期間が延長となったが、全体として順調に進展していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、引き続き各国でのアンケート調査・ヒアリング調査に取り組むとともに、成果の発信に一層注力したい。具体的には、新たに論文の投稿や学会発表を行うほか、これまでの研究成果を取り纏める形で、商業出版に向けた原稿執筆をスタートさせる予定である。
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Causes of Carryover |
2018年11月、研究代表者(古沢)が通勤途上に交通事故に遭い、病院での検査の結果、右足首を骨折していることが判明し、入院の上、金属プレートとボルト7本を埋め込む手術を受けた(労災適用)。そのため、歩行困難な状況が続き、2018年度に予定していた海外でのヒアリング調査が実施できなくなった。2019年度は上記ヒアリング調査及びこれまでの研究成果の発信に努めたい。
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Research Products
(3 results)