2019 Fiscal Year Annual Research Report
A study on the utilization of self-initiated expatriates at overseas subsidiaries of Japanese multinational corporations
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16K03914
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
古沢 昌之 近畿大学, 経営学部, 教授 (30351480)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 多国籍企業 / 現地採用日本人 / 現地人 / 本国人駐在員 / 国際人的資源管理 / バウンダリー・スパナー / 在外日系進出企業 / 自発的な海外移住・海外就労 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究においては、関連の文献研究に加え、中国・米国・英国・ドイツ・タイ・ベトナムの6ヶ国において、日系進出企業及びそこに勤務する現地採用日本人へのアンケート調査・ヒアリング調査を実施した。 2019年度はベトナムでのアンケート調査・ヒアリング調査(2019年8月)を実施したほか、英国でのヒアリング調査(2020年3月)を行った。また、多国籍企業学会西部部会(2019年6月1日)にて「在中国日系進出企業における『現地採用日本人』の雇用とバウンダリー・スパニング機能に関する研究―M-GTA(Modified Grounded Theory Approach)による中国ヒアリング調査結果の分析― 」と題して報告したほか、Journal of International Management誌に論文"The determinants of the boundary-spanning functions of Japanese self-initiated expatriates in Japanese subsidiaries in China: Individual skills and human resource management"(2019年5月、査読付き、Chris Brewsterとの共著)が掲載された。そして、本研究の1つの集大成として、単著『「現地採用日本人」の研究―在中国日系進出におけるSIEs(self-initiated expatriates)の実相と人的資源管理―』(2020年3月、文眞堂)を上梓した。そこでは、バイリンガルでバイカルチュラルな日本人SIEsに日中の文化を架橋する「バウンダリー・スパナー」としての役割が期待される点を述べるとともに、彼(彼女)らに対する人的資源管理の現状及び課題について、理論的・実証的に論じた。
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Research Products
(3 results)