2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K03958
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
高橋 広行 同志社大学, 商学部, 准教授 (00580325)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 地域ブランディング / サンセバスチャン |
Outline of Annual Research Achievements |
28年度は,単一事例研究の調査分析を行うことを計画していた。具体的には,地域ブランディングに関する文献レビューと併行して,予備調査を行ったスペイン バスク地方「サンセバスチャン」で農漁業者・シェフへのインタビューの継続,および,データ分析を通じて,構成要素を整理・抽出していく予定であった。 実績としては,計画通り,9月に現地でインタビューを実施し,3月末に「美食を通じた地域ブランディングの事例研究 ースペイン バスク地方の「美食の都」:サン・セバスチャンの成功要因の解明ー」『同志社商学』を刊行した。 他にも,神戸市との取り組みのために香港フードエキスポにて出展した神戸市のブースでアンケート調査を実施し,データを集めた。今後,このデータも含めて論文としてまとめていく予定である。 他にも,奈良市の地域ブランディングに関わる移住定住促進のテーマに関わっており,「シティプロモーション活動を通じた地域ブランド化:奈良市の移住定住促進の活動事例を通じて」『同志社商学』で刊行した。 上記に関連テーマとしてJICA(国際協力機構)関西,PREX(公益財団 太平洋人材交流センター)の協力を頂きながら,「先進国市場を対象にした発展途上国の特産品魅力度を高めるための要素の検討」『日経広告研究所報』というテーマでも刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
想定よりも順調に進んでいる。年末年始に研究時間を確保することができたため,予想よりも早く論文にすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,インタビューと視察を通じた研究を行い,現地との関係を構築する。 関連して,神戸市,奈良市,京都市の行政・企業とも関係が構築できつつあるため,先行事例のサンセバスチャンの要素をベンチマークしながら,食と農業を通じた地域ブランディングの実践を展開する機会を作っていくことで実務への貢献を図る予定である。
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