2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K03958
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
高橋 広行 同志社大学, 商学部, 准教授 (00580325)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 地域ブランディング |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の目的は,研究対象となるスペイン・サンセバスチャンを支える行政の役割について明らかにすることであった。日本商業学会関西部会4月例会(於:大阪市立大学文化交流センター)で2017年4月22日に「美食を通じた地域ブランディングの事例研究ースペイン バスク地方「美食の都」:サンセバスチャンの成功要因の解明ー」というテーマで発表した後,そこでいただいた意見をもとに,2017年8月から9月の間,現地に赴き,フィールドワークを行った。その調査対象には,農業と食を支える行政の方々,飲食組合の方々,新しく街で開業したレストランオーナー,移住してきた市民にもインタビューを行い,合計10人ほどのインタビューを進めた。この調査から,行政や組合の後押しによって,地域ブランディングのプロモーションが推進されたこと,などが徐々に明らかになってきた。まだ論文にはできていないものの,今回の調査によって,地域ブランディングにおける行政の重要性や役割を明確化したことは研究において,大きな前進であった。 上記のフィールドワーク以外にも,地域ブランディングの書籍の書評を書いたことも一つの成果であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの調査を通じて,予定通りインタビューデータが取得できている。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビューデータをもとにしながら,地域ブランディングにおける行政の役割を明らかにし,論文を作成していく予定である。また日本国内において地域ブランディングに取り組んでいる地域との関係も深めていく予定である。
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Causes of Carryover |
まだ今年度のデータ分析前の段階にあるため,今後の分析結果次第によっては,再度現地を訪問する可能性があること,その必要がない場合は,現在調べている江崎グリコの「ご当地ポッキー」の地域との連携の事例研究を進めている。先日,本社にインタビューに行ったが,この実際の活動を調べるためには,日本の生産地・地方(北海道,金沢,福岡,愛媛,信州,山形)を訪問する予定がある。その旅費とインタビュー,および文字起こしの費用として使用する計画である。
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