2018 Fiscal Year Research-status Report
リカバリーを促進する精神保健専門職の態度とエンパワメントに関する研究
Project/Area Number |
16K04144
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Research Institution | Kansai University of Health Sciences |
Principal Investigator |
岩井 和子 関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (80367870)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 精神保健専門職 / エンパワメント / リカバリー / 職場環境 / 当事者 |
Outline of Annual Research Achievements |
①精神保健専門職におけるエンパワメントの要因を検討することを目的に平成28年度に調査したインタビュウデータについての質的分析を引き続き行った.医師2名、看護師2名、作業療法士7名、社会福祉士及び精神保健福祉士12名、当事者スタッフ2名、計27名中、現在までに20名について、第1回目の分析を終了し、「信頼」「安心」「協調」「情報公開」「自由裁量」「学び」「回復への期待」「柔軟性」「業務の量と質」の9要因を抽出した.更に残りの7名に付き分析を継続中である.また、これらの質的研究「精神保健専門職のエンパワメントの要因」について、現在までに行った20名分をの結果を2019年10月に開催される「社会精神医学会第23回世界大会:ルーマニア」における発表を準備中である.精神保健領域の職場環境についての質問紙「A psychometric evaluation of the Working Environment Scale-10」の邦訳版を行い、バックトランスレートにて確認した. 本年度実施する最終調査である「精神保健専門職のエンパワメントと精神障害をもつ人に対する肯定的態度調査」の際に併せて使用する「THe Recovery Knowledge Inventory」については、邦訳が終わり、バックトランスレート依頼中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新学科開設に伴う、業務拡大(学科長業務等)また、6月に出生した孫の疾病(代謝異常等)による家族介護等により、当初の計画の遂行が困難であった.
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Strategy for Future Research Activity |
1年間の延長を申請しており、今年度に計画を完成する.
①質的調査結果の分析を完成させ、精神保健専門職のエンパワメントに影響を与える 要因を特定する. ②上記①の要因を基に「専門職のエンパワメント尺度:日本版」を完成し、既に作成し ており「精神障害をもつ人に対する肯定的態度尺度」と合わせて、無作為に抽出した精 神保健専門領域の全国機関に対する調査を行い、精神保健専門職のエンパワメントと当 事者への態度の関連、また、専門職のエンパワメントに関する要因を明らかにする. 具体的計画としては、2019年度7~8月(「精神保健専門職のエンパワメント尺度」の信 頼性・妥当性尺度の検討のための調査:50名対象の後、尺度の完成)9~11月(「精神 保健専門職のエンパワメント尺度」と「精神保健専門職の精神障害をもつ人に対する肯 定的態度尺度」を用いた本調査:500名対象)を行い、精神保健専門職のエンパワメン トと精神障害を持つ人に対する肯定的態度について明らかにする.
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Causes of Carryover |
1年の延長申請を行い、本来平成29年度(2018年度)に実施予定の調査研究を令和1年(2019年度)に行うため
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