• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2017 Fiscal Year Research-status Report

滞日ベトナム難民の『定住化』促進のための支援方法-3カ国の国際比較をつうじて

Research Project

Project/Area Number 16K04190
Research InstitutionToyo University

Principal Investigator

荻野 剛史  東洋大学, 社会学部, 准教授 (00410861)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywordsソーシャルワーク / ベトナム難民 / スウェーデン
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、昨年度に引き続きスウェーデン在住のベトナム難民(3名。いわゆるボートピープルのみならず、ボートピープルに呼び寄せられた家族も含む。以降総称してベトナム難民、とする)に対するインタビュー調査を行った。調査結果は現在分析中であるが、スウェーデン政府及び自治体などが提供する諸支援が効果的に機能しており、ベトナム難民の円滑な定住に結びついていることが調査結果から読み取れた。その一方で、日本と同様に日常の生活場面において差別的な扱いを受けているなど、微細な部分で困りごとが生じていることが明らかになった。さらに、差別を含む日常生活における困りごとは、ベトナム難民の周囲の専門家(例:在籍している学校の教員)に相談したり、自助努力で解決しようとしていることも読み取れた。但しソーシャルワーカーのような社会福祉専門職は活用については確認できなかった。なおこのインタビューの実施と同時に、ベトナム難民が集う寺院ともコネクションを得ることがでできた。次年度も調査を実施する予定だが、このようなコネクションをつうじて調査を進めたい。
また今年度は、本研究の根幹となる「統合」概念について、先行研究のレビューをつうじて明らかにした。レビューの結果「滞日難民が、平時活動する社会において周囲の人々と同等の権利義務を有し、かつ日本での生活にあたって必須な有形無形の要素を取得した上で、周囲の人々と交流しながら生活できる状態、及びこのような生活の過程」と定義した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

「研究実績の概要」のとおり、本年度もインタビュー調査を行うことができた。また今後につながるコネクションも得ることができたが、分析作業が途中であるため、この区分とした。

Strategy for Future Research Activity

本年度は、これまで得たインタビューデータの分析を進めつつ、夏季に最終のインタビュー調査を行う。その後分析を行い、本年度内に論文として報告したい。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じたのは、航空賃等について、当初予算との相違が生じたためであり、次年度のインタビュー調査の際に用いる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 難民問題における統合概念の検討(研究ノート)2017

    • Author(s)
      荻野 剛史
    • Journal Title

      東洋大学社会学部紀要

      Volume: 55(2) Pages: 67-75

    • Open Access

URL: 

Published: 2018-12-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi