2018 Fiscal Year Annual Research Report
Developing Learning/Educational Programs for the Senior in Japan
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16K04203
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
木下 康仁 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 特任教授 (30257159)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | シニアの学び / 定年後ライフスタイル / 生涯学習 / U3A / 第三期大学 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
3年間の最終年度である2018年度は、前年度までの成果を踏まえつつ大学併設型のシニア学びのプログラムについて重点的に検討し、モデル化の作業を行った。その参考にEUの研究助成を受けて行われたBALL(Be Active through Lifelong Learning: Toward a Dynamic Third Age)プロジェクト報告書を詳細に検討し、「機会の倉庫 Warehouse of Opportunities」の概念を軸に実践モデルを体系的にまとめた。大学併設型と市民大学型のタイプに加え、高齢者集住居住型として財団法人が運営する非営利施設で入居者主導の高齢の学び活動の立ち上げを支援した。 2018年10月には英国のU3A(University of the Third Age)から1名招聘し、日本での大学併設型および市民大学型から各1名、シニア教育の研究者1名の計4名のパネリストによる国際シンポジウムを立教大学で開催した。また、本プロジェクトの成果を共有すべく北京日本学研究センターにおける研究会議および大田区主催の学習会で講演を行った。 研究期間全体にわたり本プロジェクトは、当初の計画通り退職後に大学併設型プログラムで学んだシニア6名をコアメンバーとする当事者参加型の研究として実施した。国内調査に加え、シニアによる自発的学習活動が世界的に最も成功している英国のU3Aについてのフィールド調査、政府のスキルアップ政策と連動した独自の展開を開始したシンガポールのU3A活動団体、シニア学習活動団体の国際組織の大会への参加など海外調査を精力的に実施した。 2年目の終わり、2018年3月にはそれまでの成果を広く共有するため『シニア 学びの群像:定年後ライフスタイルの創出』(木下康仁著)を弘文堂から単行本として出版した。 最終報告として現在、次の単行本のまとめの作業を進めている。
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