2018 Fiscal Year Research-status Report
職場と教育現場のためのポジティブメンタルヘルス推進プログラムの開発と展開
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16K04409
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
土井 晶子 神戸学院大学, 心理学部, 教授 (10465677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小室 弘毅 関西大学, 人間健康学部, 准教授 (30551709)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | フォーカシング / ポジティブメンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
ポジティブメンタルヘルスプログラム開発のために必要な情報・知見を収集するため、創元社セミナー「スコーレ」等に参加し、ポジティブメンタルヘルスの推進に役立つ心身技法(マインドフルネス、センサリーアウェアネス、座禅、フェルデンクライス、フォーカシング、TRE等)についての理解を深め、プログラムへの活用方法を検討した。 さらに、これまでに作成したプログラムでの工夫や成果などを、神戸学院大学土曜公開講座「ポジティブメンタルヘルス:やる気と元気を引き出すコミュニケーション」や、日本産業カウンセラー協会関西支部 月例会「働くあなたの大事なことは?ポジティブメンタルヘルスのためのフォーカシング」、大阪府・協会けんぽ共催 「女性のための健活セミナー」等で広く社会に向けて発信し、フィードバックを求めた。 また、メキシコで開催された第28回フォーカシング国際会議にて、「How to Weave in Focusing Essence to Mental Health Workshops」と題してワークショップを行い、ポジティブメンタルヘルス推進プログラム作成時に配慮すべきこと、実際のワークの組み立て方やファシリテーションの工夫などについて発表し、その場で参加者に体験してもらい、フィードバックを得た。 加えて、ポジティブメンタルヘルスで重視する「強み」を伸ばすことの意義について、渡部昌平編『ライフキャリア:人生100年時代の私らしい働き方』(2019)金子書房に寄稿し、ポジティブメンタルヘルスの構成要素の一つであるレジリエンスをコミュニティにおいて展開していくためのマニュアルである「Reaching Resilience」(パトリシア・オミディアン博士著)の翻訳チームを組織し、翻訳および監訳を担当した。本書は金子書房より出版予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2016年に母が闘病の末に死去し、相続をはじめとする諸々の手続きに忙殺されたこと、またその後、一人暮らしとなった高齢の父の生活のサポート、介護に大幅に時間を取られているため。また、昨年度は研究分担者が台湾に1年間、在外研究に出たため、予定していた大学での調査が行えなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
海外での実施例などを検討し、日本文化において有効な方策をさらに検討したうえで、中小企業を対象にプログラムを実施し、効果を検証する。
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Causes of Carryover |
母の死去および父の介護のため、研究の実施に遅れが生じていること、また本年度海外研究員としてイギリスに滞在しており、研究計画を変更する必要が生じたため。次年度は資料整理・データ整理などの謝金、プログラムの実施のための調査・旅費、また成果発表のための旅費等に使用する予定である。
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Research Products
(7 results)