2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K04558
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| Research Institution | Nagoya City University |
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Principal Investigator |
上田 敏丈 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (60353166)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 保育行為スタイル / 保育者 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
保育者研究においては、その保育者なりのかかわり方の特徴である保育行為スタイルが幾つかあることが明らかになっているが、なぜ、ある保育者がそのような保育行為スタイルとなるのかという分岐プロセスについては明らかになっていない。そこで、本研究では、保育経験３－４年目の保育者を対象に、フォーカス・グループ・インタビュー調査を3年間継続的に実施することで、①保育行為スタイルがどのように生成され、②保育行為スタイルとしてどのように分岐するのかを明らかにしていくことで、初任保育者から中堅保育者へと成長する保育者の専門性の一端を描き出すことを目的としている。
そのために、本研究では、公立保育園・幼稚園に勤務する経験年数3年目の保育者を対象に、3年間の継続的なフォーカス・グループ・インタビューを実施する。研究教職者に現在の保育の概要・かかわり・関わったときの意図を中心的に半構造化インタビューを実施する。3年間の得られた語りから、ＳＣＡＴとＴＥＡという２つの質的データの分析方法を組み合わせて、保育者がそれぞれの保育行為スタイルへと分岐するプロセスを描き出す。
本年度は、N市の公立保育園に勤務する３年目である保育士３名に、６回のフォーカス・グループ・インタビューを行った。また、同じくN市の私立幼稚園に勤務する３年目である幼稚園教諭６名に２回のフォーカス・グループ・インタビューを行った。
本研究は、３年間の縦断研究であるが、１年目の特徴として、クラス運営や障害のある幼児に対する葛藤が現れていた。また、その際における関わり方の違いに影響する要因として、園長や主任といったリーダーの可能性が示唆された。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現状においては、当初の予定通り進行している。ただし、インタビュー協力者の中で、離職をした人がいるため、２年目はその対応を行う必要がある。
また、調査の補足として、３年目保育者約１２０名に対して、エピソードを対象とした自由記述式アンケートを行った。
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| Strategy for Future Research Activity |
本研究は、３年間に跨がる縦断研究のため、当初の予定通り、現在、調査協力者である９名の保育者に対するフォーカス・グループ・インタビューを継続して行う。また、本年度得られたデータについて、分析後、発表を行う予定である。
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| Causes of Carryover |
極めて些少ではあるが、当初の予定よりも少なくなった。これは、当初計画よりも、物品費等で時期的なことから差額がでたものと思われる。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記の金額については、些少であるため大幅な予算使用の変更はないと考えられる。
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