2019 Fiscal Year Annual Research Report
An Empirical Study on the Training Mechanisms of New Types of Specialists in University
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16K04619
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
二宮 祐 群馬大学, 大学教育・学生支援機構, 准教授 (20511968)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 佐恵子 玉川大学, 教育学部, 准教授 (40434196)
濱嶋 幸司 (浜島幸司) 同志社大学, 学習支援・教育開発センター, 准教授 (50459278) [Withdrawn]
小山 治 京都産業大学, 全学共通教育センター, 准教授 (50621562)
児島 功和 山梨学院大学, 経営学部, 准教授 (80574409)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 大学教育 / 大学教授職 / 大学経営 / 専門職 / 第3の領域 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高等教育機関において必要とされている新たな複数の専門職(プロフェッション)に関して、(1) 実際の担い手は誰か(【a. 専門職の隣接分野への移動】)、(2) どのようなキャリアパスと待遇になっているか(【b. 専門職の市場】)、(3) 職務を遂行するための知識・技能はいかなるものか(【c. 専門職としてのトレーニング】)、 の3つの観点から横断的、実証的に明らかにすることであった。 最終年度においては、質問紙調査の結果の分析を大学教育学会誌に掲載して、大学経営に貢献する「新しい専門職」に関する政策的インプリケーションを提示した。大学において「新しい専門職」として働き続けたい者が多いのは、次の2つの類型であった。第1に、任期の定めがなく仕事に満足している場合である。専門的知識・技術を生かして安定的に働くことのできるモデルとなりうるものである。第2に、任期の定めがあるにもかかわらず仕事に満足している場合である。長期間働ける保証はなく、仕事の環境も整っていない状況にもかかわらず満足しているというものである。一般の労働者を対象とする研究においては有期契約労働者の満足度は低いとされてきたものの、この「新しい専門職」はそうした特長はあてはまらない。これまで主張されてきたように「新しい専門職」の必要性が今後も不変であるならば、仕事の満足度を高めていく必要がある。また、任期の定めを付して雇用したとしても、そのことが必ずしも当事者に仕事への不満を持たせるわけではないとはいえ、仕事に対する適正な評価や、当事者が過剰な負荷をかけられることなく雇用先の大学へ貢献できる方策を用意する必要がある。 当初は上記3つの観点に即して各分野毎の特徴について最終報告書を作成する予定であったものの、その代わりに「新しい専門職」に関する書籍の刊行が計画されている。
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Research Products
(2 results)