2021 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the Possibility of Work Integrated Learning and Versatile Career Education Related to Professional Education in the Humanities
Project/Area Number |
16K04641
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Research Institution | Sapporo International University |
Principal Investigator |
椿 明美 札幌国際大学, 人文学部, 教授 (00320581)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉本 圭一 滋慶医療科学大学, 医療管理学研究科, 教授 (30249924)
江藤 智佐子 久留米大学, 文学部, 教授 (30390305)
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Project Period (FY) |
2016-10-21 – 2022-03-31
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Keywords | 職業統合的学習 / インターンシップ / 在学生調査 / 豪州の職業統合的学習 / キャリア教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究最終年となる2021年度の研究成果は、学会発表11件、雑誌論文等が7件、図書1件である。本年度は、2つの観点から研究を進めた。 1つは職業統合的学習(Work Integrated Learning: WIL)の展開可能性を探るため、3つの学会の研究動向の比較研究からインターンシップ研究の実情が把握できた。その中で、職業統合的学習(WIL)の再確認のため、豪州2つの大学のWIL研究をした。豪州では、大学教育のカリキュラムの中で理論と実践を統合させるWILを導入することは、職業準備性およびエンプロイアビリティを高めるのに有効であるとしている。そして高い能力を持った雇用者を育成することが大学教育の明確な目的であり、学修の質保証、雇用可能性を育成するところに位置づけられていること、さらに2つの大学の職業統合的学習(WIL)差異を確認した。 2つ目は、拡大が続く企業主催のインターンシップの現状を学生インタビューで聴き取り、キャリア教育とどう関連づけられるかを探った。その結果、コロナ禍においては、Web型インターンシップが活発に実施され、その内容も学生に求めるものが高度になっていることが窺えた。大学で行っているインターンシップとの住み分けを検討し、より雇用可能性が高いインターンシップを検討する必要があることが把握できた。 本研究テーマは、人文社会科学系大学教育のカリキュラムと職業統合的学習(WIL)の検討であったが、有用な人材育成として「雇用可能性」を具体化するために、インターンシップのみならず大学で行っている活動を、どのようにカリキュラムに体系化するのが効果的なのかが課題である。日本社会の文脈において「学習者」、「教育機関」、「労働市場」の3つの視点からカリキュラムと職業実践を統合させる組み立ての重要性が明確となった。
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Research Products
(19 results)