2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K04718
|
Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
松丸 剛 愛知淑徳大学, 愛知淑徳大学, 客員研究員 (90625899)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 静海 帝京大学, 教育学部, 教授 (20115661)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 倍 / わり算と分数 / 乗除計算の意味の体系的な学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.指導資料の作成と実験授業の実施依頼とその実践及び観察・記録 次の学年の各単元について都内公立小学校3校の協力を得て、実行することができた。 ◎は、実際に参観、記録できたもの、○は録画によるものである。第2学年○「かけ算」○「分数」第3学年○「小数」第4学年◎「角の大きさ」◎「小数のかけ算」◎「小数のわり算」第5学年◎「小数のかけ算・わり算」◎「わり算と分数」第6学年◎「分数のかけ算・わり算」 2.研究論文による発表 愛知淑徳大学論集「教育学研究科篇」第9号で「倍と乗除計算の意味に関する体系的な学習指導Ⅲ-わり算と分数の指導ーと題して論文発表した。具体的には、第5学年の「わり算と分数」の単元で、わり算がどのような場面で用いられる計算であるかを振り返るとともに、等分除の場面だけでなく、倍を求める場面や基準量を求める場面でも商が分数になることがあることを見いだし、説明することができるようになることや、次のような効果があること、及び、今後の課題が明らかになったことを論じた。・2mを3等分した1つ分の長さを2/3mであると正しく判断し、根拠をもって説明出来るようになる。・基準量を求める場面を表現する活動を行うことで、わり算についての理解を深めることができる。・分数が整数や小数と同じように量や倍(割合)を表すことについて理解を深めることができる。・探究的な学習態度を育むための配慮点を指導資料に盛り込む必要がある。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
1.小数、分数の乗除計算の意味の指導について、連続的、探究的な学びを実現するための方策について、教員の理解が十分得られない状況にあるため、これまでの指導資料で示してきた内容を変更する必要がある。 2.本年度、新たに依頼した研究協力校が、校内事情により、本年度までで終了となった。そのため、新たに研究協力校を依頼しなければならなくなった。依頼予定の学校事情により第6学年の実験授業ができないため、分数の乗除の実験授業は、1校だけになることが考えられる。他の学年についても実験授業を依頼する内容が限られてくることが予想される。
|
Strategy for Future Research Activity |
1.第5学年の小数のかけ算・わり算、第6学年の分数のかけ算・わり算の指導について、整数のかけ算・わり算からの連続性を考慮した指導計画を作成・提示し、児童と共に、教師も、かけ算、わり算の意味について連続的、探究的に学び、深められるようにする。 2.実験授業で検証する内容を乗除計算の意味の指導に直接関わる内容に限定するとともに、指導資料として、指導計画や指導細案だけでなく、解説書を作成する。
|
Causes of Carryover |
実験授業の観察を録画によるものに変更したり、教材の作成を研究協力校に依頼したために次年度使用額が生じた。これを研究代表者の直接経費に組み入れ、旅費500,000円、物品費40,000円、その他3,194円として使用する計画とする。
|