2017 Fiscal Year Research-status Report
音楽のきき方・考え方を育成する鑑賞教材の開発研究 -ジュネーヴの教育からの示唆-
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16K04775
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
今 由佳里 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (40440838)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 音楽科におけるICTの活用 / 鑑賞教材 / リトミック / 小学校 / 幼稚園 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、初年度に現地で収集したジュネーヴ州公教育課で独自に作成している学校コンサート事前学習用の指導書を分析し、取り上げられている作品の傾向やアプローチの方法・教材内容を明らかにした。その研究成果については、2017年10月に愛知教育大学において開催された日本音楽教育学会第48回全国大会において発表している。また、子どもたちの鑑賞能力育成のための学習内容の考察については、2017年7月にマラッカで開催されたAsia Pacific Symposium for Music Education ResearchにおいてA Music Appreciation Class Created Collaboratively by Teachers and Musiciansと題して研究成果の発表を行った。さらに、ICTを活用した音楽鑑賞教材について現職小学校教員と協力して教材を作成および授業を構想し、鹿児島大学教育学部研究紀要に「小学校音楽科におけるICT活用に関する基礎的研究(1)(2)」として発表した。これまでのジュネーヴ州公立小学校におけるリトミック科授業視察の成果として、九州地区国立大学間連携教育系・文系論文集へ研究論文「ジュネーヴ州の音楽教育に関する一考察 -公立幼稚園および公立小学校における『リトミック』授業ー 」を発表し、これまで先行研究が少なかったジュネーヴの公立小学校におけるリトミック科授業の実際についても明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目に計画していたジュネーヴ調査は、現地小学校のスキー休暇の時期と重なったため、3年目の4月に実施することに変更したが、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる平成30年度は、これまでの研究成果を総括し、日本の小学校における鑑賞教材への適用について現職小学校教員と協力して検討を行う。
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Causes of Carryover |
平成29年度に実施予定であったスイス調査を平成30年4月に若干時期を遅らせたため、旅費に残額が生じた。
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Research Products
(5 results)