2017 Fiscal Year Research-status Report
汎用的論理思考力を基盤とした、メタ認知能育成のための教材・教授法の開発
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16K04798
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Research Institution | Hakodate National College of Technology |
Principal Investigator |
下郡 啓夫 函館工業高等専門学校, 一般理数系, 教授 (00636392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 恵 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (30303324)
大場 みち子 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (30588223)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | プログラミング / 論理的文章 / 論理力 / 言語能力 / トゥールミンモデル / 批判的思考力 / 創造性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究においては、プログラミングの思考過程,文章を論理的に構成する思考過程および数学の問題解決の思考過程が、相互に関係していると仮説を立てている。 今年度は、プログラミングスキルと論理的な文章を作成するスキルとの関係性を,それぞれのスキルのアウトプットに焦点を当てて論じる.プログラミング力判定の指標としての大学初年次プログラミング教育科目の成績評価点および期末試験の素点を利用し,レポート課題に対する「論理力」と「言語能力」それぞれの評価点合計との相関を分析した.大学生85人を対象に評価した結果,プログラミング力と論理的な文章作成力のうち「論理力」との間で強い相関が認められた.一方,プログラミング力と「言語能力」の間には部分的に弱い相関が認められた。 また、数学の論理的思考の基盤となるのが、トゥールミンモデルの三角ブロックにあると仮定、批判的思考力及びメタ認知力との関係性分析を試みている。それらで得られた知見を、創造性育成の基礎教育としてプログラム化することを検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プログラミングスキルと論理的な文章との相関関係が見えてきているとともに、数学と国語の論理性についても、メタ認知能力とともにデータが取れている。また、その研究の先に、批判的思考力を基盤とした創造性育成プログラムも視野に入れながら、発展的課題にも手をいれている。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは汎用論理的思考力の特定に力をいれる。ああせてトゥールミンモデルの三角ブロックを基盤とした演繹的推論と創造性との相関を調べる。さらにメタ認知能力と批判的思考力の親和性が高いことに着眼、批判的思考力を基盤とした創造性育成プログラムを開発する。
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Causes of Carryover |
研究発表を行う予算計上をしたいたものが、他の予算執行枠でいくことができたため
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Research Products
(8 results)