2018 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of production system of recycled coarse aggregate using waste acid
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16K06448
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
栗原 哲彦 東京都市大学, 工学部, 准教授 (50262746)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | リサイクル / 廃硫酸 / 再生粗骨材 / 圧縮強度 / 密度 / 吸水率 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年は環境負荷低減のためコンクリート塊をリサイクルする動きがあり、再生骨材やそれを使用したコンクリートの耐久性の調査が進められている。再生骨材の製造方法には、加熱すりもみ法やパルス法があるが、これらは多くのエネルギーを必要としている。 そこで、本研究は、廃棄物同士の掛け合いで有価物を生成する方法を考えた。つまり、廃コンクリートを廃硫酸により溶解し、溶け残ったものが骨材であるとしたものである。本研究の目的を廃硫酸を用いて高品質な再生粗骨材を複数回回収することとした。 その結果、次の結果を得た。(1)5mm以上25mm以下の試験片を廃硫酸で溶解すると、溶解開始3日目までは反応が活発だが徐々に反応が穏やかになり、35日間で溶解が完了した。(2)廃コンクリートと廃硫酸が反応すると硫酸カルシウムが析出した。硫酸カルシウムは水に不溶であるため容器内に沈殿したものを単純にろ過することで回収することができた。(3)廃硫酸を用いてコンクリートを35日間溶解することで、再生粗骨材Hの規格を満たす粗骨材を複数回回収することが出来た。(4)回収した再生粗骨材を用いて作製した再生骨材コンクリートの圧縮強度は、リサイクルの回数が増えると若干低下するが、普通コンクリートとしては十分な強度を持っていた。(5)2サイクル目までは高品質の再生粗骨材を回収することが可能である。
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Research Products
(2 results)