2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K06685
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
岩本 馨 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 准教授 (00432419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 恵 明治大学, 文学部, 専任准教授 (40401137)
岸 泰子 京都府立大学, 文学部, 准教授 (60378817)
初田 香成 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (70545780)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 都市史 / 建築史 / 空間史 / 絵図 / 地図 / 視覚的叙述 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は前年度に議論した大方針をふまえて、より具体的なレベルでの項目検討を行った。計3回の研究会を開催したが、今年度は分担者の松山恵が在外研究で日本を離れていたので、研究会での議論は他の3人で行い、松山とは事前・事後のメールによって議論を共有し、意見交換を行うかたちをとった。まず第1回研究会は2017年7月4日に京都工芸繊維大学で開催した。この日は全員が図化のパイロット版を作成して持ち寄り、構成について議論を行った。図化にさいしては、都市史の通史的把握上基本となる図と、詳細・分析的な図を作成し、また時代や地域を横断するような分析も行うという方針を定めた。また基軸となる縮尺を定めることで、異なる項目間の図版の比較にも留意することとした。つづいて第2回研究会は9月26日に京都工芸繊維大学で開催した。この日は第1回の議論をふまえて、岸が古代・中世、岩本が近世、松山が近現代(前半)、初田が近現代(後半)を担当として、図化すべき項目案を作成し、持ち寄り議論を行った。このときの項目案はひとまず網羅的に列挙したものであったので、第3回研究会を12月15日に京都府立大学にて開催し、項目数の絞り込みと具体的な作図対象候補についてさらに詳細な議論を行った。ここでは、地方都市研究の成果の盛り込み、隣接他分野の視点の必要性について議論がなされた。今年度の議論により、図化の小方針も固まったので、最終年度はいよいよ個別の項目について、研究者を招いての議論と作図を進めていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね計画通りの進捗ができているが、全体の方針について議論を重ねてきたので、実際の作図作業は3年目に行うことにする。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、今年度作成した項目案をもとに、それぞれのテーマを専門とする研究者(主として若手)を招いて定期的に研究会を開催し、図化によって都市史研究にどのような展望が拓けるかについて個別具体的な議論を行い、併せて図化作業も進めていきたい。
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Causes of Carryover |
(理由) 予定していた研究会が一回都合により中止になったこと、分担者の松山が在外研究のため旅費を使用できなかったこと、実際の作図作業にまでいたらなかったことなどによる。 (使用計画) 今年度は研究会の回数を増やし、また作図のために必要な物品・資料購入に充当する。
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Research Products
(13 results)
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[Book] 移動者の中世2017
Author(s)
高橋慎一朗・千葉敏之・岩本馨ほか5名
Total Pages
256
Publisher
東京大学出版会
ISBN
9784130203067
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