2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K07598
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
古藤田 信博 佐賀大学, 農学部, 准教授 (50355426)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ウンシュウミカン / TFL1/FT / 花成タンパク質 / 糖シグナル |
Outline of Annual Research Achievements |
ウンシュウミカン‘大津4号’のシュートにおけるCuFT1およびCuFT3の時期別発現解析を行ったところ、4月に高い発現が見られたがその後徐々に低下し、11~12月に一度上昇するという発現パターンを示した。また、CuTFL1は5月に高い発現が見られたもののその後急激に発現が減少した。一方、シュートにおける糖の蓄積は、11~1月にかけて上昇した。これまでの結果から、CuFTの発現と糖の蓄積とに何らかの関係のあることが示唆された。昨年度CuFTと相互作用することが期待できる3つの遺伝子を単離したが、さらに2つの遺伝子を単離し、合計5つの候補遺伝子を獲得した。5つの遺伝子をGateway pDONRベクターに導入し、酵母ツーハイブリッドに必要なベクター構築を行った。現在、酵母ツーハイブリッドの実験を進めている。リンゴMdAP1のプロモーター解析のためのシロイヌナズナ形質転換体についても作出中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ウンシュウミカンのTFL1/FTファミリーメンバーの単離およびその発現解析、リンゴAP1タンパク質と相互作用する因子の同定および機能解析は完了したが、ウンシュウミカンFTとの相互作用因子を確認する酵母ツーハイブリッド実験が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
酵母ツーハイブリッド用のベクター構築はほぼ完了したので、酵母への形質転換を優先的に行う。また、相互作用因子の機能解明のための形質転換ベクターの構築を行う。1年目、2年目の研究において、糖蓄積とCuFTの発現との関係性が見えてきたため、花成と糖シグナルとの関係を明らかにするような実験系も考えたい。
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Causes of Carryover |
旅費と謝金の使用を控えたため。
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Remarks |
研究室の公式HP
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