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2018 Fiscal Year Annual Research Report

The development of a new therapeutic system for the obesity: Transnasal delivery of the peptide drug to the brain

Research Project

Project/Area Number 16K08208
Research InstitutionKobe Pharmaceutical University

Principal Investigator

坂根 稔康  神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (50215638)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
KeywordsNeuromedin U / ペプチド / 肥満症 / 鼻腔内投与 / 脳内送達
Outline of Annual Research Achievements

平成29年度の検討では、Indium 111による放射標識体を用いて、放射活性を指標に測定を行った。平成30年度の検討では、固相抽出カートリッジを用いて、試料の精製を行うことで、LC/MSによる測定が可能となった。そこで、鼻腔内投与後の脳内移行動態を再検討した。鼻腔内投与後の血中濃度は静脈内投与時と比較して低かったが、脳内濃度の大小関係は逆転し、鼻腔内投与時の脳内濃度が高かった。特に、嗅球における濃度が高く、CPN-116が鼻腔から脳内に効率よく移行していることが明らかとなった。さらに、静脈内投与時のデータと併せて、速度論解析を行ったところ、鼻腔内投与後に脳内に移行したCPN-116のうち、75%以上は血液を介さず、鼻腔から直接、脳組織に移行していることが明らかとなった。
次に、脳移行性の改善を目指して、剤形修飾と製剤添加物の利用を試みた。これまでの研究では、CPN-116を溶液として鼻腔内投与したが、粉末投与として投与したところ、溶液製剤に比べて、CPN-116の脳内濃度が増大することが明らかとなった。CPN-116が溶解する鼻粘膜表面の液体の体積は少ないと考えられるが、粉末として投与することで、溶液製剤に比べて、粘膜表面における濃度が高まった結果と考えられた。さらに、粉末製剤にヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を添加した。HPCは、結合剤として汎用される製剤添加物であるが、水に溶解すると、溶液の粘性が高まり、CPN-116の鼻腔内滞留性の改善を期待できる。HPCを含む粉末製剤を鼻腔内投与し、その投与後60分後の脳内濃度を測定したところ、HPCを含まない対象粉末製剤と比較して、HPC含有粉末製剤投与時の脳内濃度が優に高いことが明らかとなった。製剤学的な工夫により、鼻腔内投与による脳内送達を改善できることが明らかとなった。

  • Research Products

    (4 results)

All 2019 2018

All Presentation (3 results) (of which Invited: 1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 生理活性ペプチドの鼻腔内投与による脳への送達と中枢疾患治療への応用2019

    • Author(s)
      田中晶子、井上大輔、勝見 英正、山本 昌、湯谷玲子、古林呂之、坂根稔康
    • Organizer
      日本薬学会第139年会
  • [Presentation] 鼻腔内投与による生理活性ペプチドの脳内送達2018

    • Author(s)
      坂根稔康、田中晶子、 湯谷玲子、井上大輔、古林呂之、勝見英正、山本 昌
    • Organizer
      第34回日本DDS学会学術集会
    • Invited
  • [Presentation] 生理活性ペプチドの鼻腔内投与による脳への送達と中枢疾患治療への応用2018

    • Author(s)
      田中晶子、高山健太郎、井上大輔、古林呂之、勝見英正、山本 昌、湯谷玲子、林 良雄、坂根稔康
    • Organizer
      第27回DDSカンファランス
  • [Book] ペプチド創薬の最前線2019

    • Author(s)
      田中晶子、坂根稔康
    • Total Pages
      265
    • Publisher
      CMC出版
    • ISBN
      9784781314174

URL: 

Published: 2019-12-27  

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