2019 Fiscal Year Annual Research Report
Brain tumor research by using accurate mouse models
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16K08731
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
百田 洋之 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 医長 (60469971)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脳腫瘍 / マウスモデル / 生体イメージング / ウイルス療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳腫瘍マウスモデルの開発と応用を目指した研究を進めていたが、平成30年度中に、所属が東京大学医科学研究所から国立長寿医療研究センターへ変更となったため、引っ越しや研究書類(機関承認や大臣確認等)の再提出、研究物品の移送・保存のために時間を要し、1年間の補助事業期間の延長承認を受けた。平成31年(令和元年)度は、当初の研究実施計画として、1) 治療薬のマウス脳腫瘍への投与、2) データの解析と発表、の2つを目標とした。これらは、作成した脳腫瘍マウスモデルを使用して、ウイルス療法などの効果を調べ発表するものであるが、移籍した国立長寿医療研究センターでは必要な申請書類の承認を全て完了したものの、マウス凍結胚の輸送や保存、実験場所の確保に手間取り、マウスモデルを再現して実験を継続することが期間内にできなかった。現在、東京大学医科学研究所に在籍中のデータをまとめているところであるが、新たな実験データの追加は、時間や研究資金の関係上、難しい状況である。しかし、東京大学医科学研究所で本研究資金を使用し、共同研究を行ったマウス脳腫瘍モデルの研究成果は、2019年(令和元年)度に論文発表することができた。本共同研究は、p53欠損とFoxr2高発現がマウスの大脳や脳幹に胎児性腫瘍が発生させるという新規の脳腫瘍モデルであり、研究目標の一つとして掲げた新規マウスモデルの作成にも合致するため、一定の成果はあったと考えている。
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Research Products
(1 results)