2017 Fiscal Year Research-status Report
HIV-1感染症におけるA3Gのアセチル化とVif/HDAC3複合体の役割
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16K08809
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
白川 康太郎 京都大学, 医学研究科, 助教 (80728270)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | HIV感染症 / APOBEC3G / アセチル化 / HIV-1 Vif |
Outline of Annual Research Achievements |
APOBEC3Gのアセチル化をp300過剰発現およびHDAC阻害剤投与時に抗アセチルリシン抗体を用いてウエスタンブロット法で確認した。p300過剰発現の有無でサンプルを作成し免疫沈降したAPOBEC3Gを質量分析により解析し、既報のVif感受性に関わるリシン残基を含む5カ所のアセチル化部位を検出した。p300の過剰発現をしない条件でもアセチル化が検出された。該当のリシンのアルギニン変異体を作成し機能解析を行っている。 潜伏感染モデルの作成のため二重蛍光レポーターHIV(Duo Fluo HIV)を用いてJurkat T細胞および初代培養活性化T細胞を用いて感染実験の条件設定を行った。GFPおよびmKO2陽性のウイルス産生性感染細胞とmKO2単独陽性の潜伏感染細胞を検出し、それぞれソーティングを行い遺伝子発現解析を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
APOBEC3Gのアセチル化部位を検出でき、機能解析を行っている。Duo Fluo HIVの感染実験の条件検討がすみ、遺伝子発現解析を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
アルギニン変異体の機能解析と、潜伏感染細胞の遺伝子発現解析を行う。
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Causes of Carryover |
不足分を別資金より充当したため残額が発生しました。
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