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2018 Fiscal Year Annual Research Report

The role of novel TCR-PKD-SHP-1 axis in CD4+ T cell development

Research Project

Project/Area Number 16K08841
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

石川 絵里  大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (20546478)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
KeywordsT細胞分化 / セリンスレオニンキナーゼ / チロシンフォスファターゼ
Outline of Annual Research Achievements

当該年度はPKD下流における基質としてのSHP-1の重要性を検証するために交配を行っていたPKDとSHP-1の多重欠損マウスの解析を行った。このマウスでは、PKD欠損によるCD4+T細胞分化障害が正常に戻ることはなかった。しかし、PKD欠損で野生型マウスに比べ低下する胸腺選択直後の未熟T細胞のCD5の発現が少し戻っていた。さらに、PKD欠損マウスとリン酸化不能型変異体SHP-1ノックインマウスを交配し解析を行ったが、このマウスではPKD欠損マウスで見られる分化障害ならびにCD5の発現低下は戻らなかった。
PKD同様にSHP-1を介してT細胞分化におけるTCRシグナル誘導に働くことが報告されているThemis分子の欠損マウスが樹立できたので、PKD欠損マウスと交配し解析を行った。この多重欠損マウスではPKDあるいはThemisの単独欠損マウスに比べ、CD4+T細胞分化がさらに著しく障害されていた。つまり、CD4+T細胞分化においてPKDとThemisが寄与するメカニズムは同一では無いことが示唆された。
本研究では、リン酸化不能型変異体SHP-1ノックインマウスの解析結果から、PKDによるSHP-1のリン酸化がCD4+T細胞分化に寄与していることが示唆された。しかし、このマウスでThPOKの発現は変わらなかったことから、TCR-PKD-SHP-1 axisはThPOK発現誘導には関係しないと考えられた。これまでのところ、リン酸化依存的なSHP-1の局在やフォスファターゼ活性の変化は認められず、結合分子も見つかっていないが、少なくともSHP-1の欠損によりPKD欠損によるTCRシグナル低下が部分的にレスキューされること、PKDはThemisとは異なるメカニズムでCD4+T細胞分化に寄与していることが明らかとなった。

Research Products

(1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Pivotal role of protein kinase D in innate-like T cell development2018

    • Author(s)
      ISHIKAWA Eri and YAMASAKI Sho
    • Organizer
      第47回日本免疫学会学術集会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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