2018 Fiscal Year Annual Research Report
Working with non-Japanese simulated patients to improve international/intercultural communication skills of healthcare professionals in the ER.
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16K08883
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
芦田 ルリ 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10573199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 聡 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90343540)
及川 沙耶佳 京都大学, 医学研究科, 助教 (50725801)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 救急外来 / 外国人模擬患者参加型実習 / 英語医療面接 / 異文化コミュニケーション / 多文化シナリオ |
Outline of Annual Research Achievements |
救急指定病院への質問紙や日本で治療を受けた外国人の体験事例の調査をもとに多文化のシナリオを作成し、救急外来で外国人模擬患者を活用した実習を行った。ムスリムの女性患者、中国人の患者、ポーランド人の患者などのシナリオで、言語の違いへの対応と文化の違いへの対応を行った。 実習者は、言語の違いへの対応において、英語が話せる患者さんとは英語でコミュニケーションを図ろうと試み、英語が話せない患者さんとは携帯の翻訳アプリを使用しながらコミュニケーションをとろうとした。しかし、英語でのコミュニケーションも、緊急を要する医療現場でアクセントの異なる外国人患者さんと話すのは難しく、改めて英語を学習することの必要性を感じた。翻訳アプリの使用においては、最初は文字の入力にばかり集中してしまい患者さんの目を見ながら話すことができなかった。また、アプリへの入力に不備があり翻訳が間違っていたとしてもそれに気づくことができなかった。救急外来で即座にコミュニケーションをとるには、翻訳アプリの使用に慣れていることが重要であり、十分な練習が必要であることを認識した。 異文化への対応においては、実習者は、患者さんの希望や意思よりも治療を優先させることが最初は多かった。しかし、患者さんによっては、治療と同じくらい自分の宗教や慣習が重要であることを認識した。 国内での調査ではあまり見られなかったが海外では多くある事例に対しても緊急に対応ができるようになるため、米国の医師を招聘し、共同でシミュレーション実習を行った。
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