2016 Fiscal Year Research-status Report
リーダーシップを発揮し継続就労する女性医師のキャリア形成とエンプロイアビリティ
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16K08884
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
冨澤 康子 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (00159047)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 女性医師 / 外科 / リーダーシップ / キャリア形成 / メンター / 継続就労 / ワークライフバランス |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国では医師不足、医療崩壊が深刻化しており、現有資格者である女性医師の社会活用を促すことが急務である。今までの女性医師支援は支援側から手を差し伸べたが、今後は女性医師が自分の得意技能を生かして自身のエンプロイアビリティを高め、雇用される能力が問われる時代になることが予想される。海外では、外科系学会に男女共同参画セッションを持ったり、女性外科医のキャリア形成を教育するためにWomen in Surgery Career Symposiumを毎年開催し、研修医と医学生、臨床医を教育する試みがされている。医学会以外では、日本女性にリーダーシップを学ばせるために、Japanese Women's Leadership Initiative (JWLI)が行動を起こし、日本を変えようとしている。 Global Gender Gap Reportで日本はまだ、下位にいて、男女共同参画が先進国並みには行われていない。妊娠・出産を経て離職することなく、仕事と子育てを両立しながら認定医・専門医を取得し、リーダーシップを発揮し、女性医師の指導者として活躍できるように教育環境を整え、社会に働きかけたいという考えのもと、本研究を開始しているが、男女ともに意識改革がなければなしえないことがわかる。基本調査および、日本医学会分科会の女性医師支援および男女共同参画状況を調査した。調査していて、リーダーシップ教育の重要性を認識した。また、メンター、支援しチャンスを与えるスポンサーは必要であると確信した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日本外科学会のドクターストレス調査の準備まで行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29 年度には研究計画の【3】・【4】・【5】を行う予定としている。【3】継続就労対策調査ではドクター・ストレス調査を日本外科学会にて調査させてもらえることになり、準備中である。【4】 女性のリーダーシップ、キャリアパスに関する大学、企業、医学界の行う教育講座、講習会、研修の調査:例を示すことで導入を容易にする。米国フロリダ州で開催されるWomen in Surgery Career Symposiumに参加し、米国の女性外科医とキャリア形成について討論する。他にも多数のリーダーシップに関するセミナーがある。【5】私立医科大学出身の女性医師の継続就労を調査しようと、予備調査を行ったところ、同窓会名簿をもちいることが出来ても追跡調査が困難であることがわかり、他の方法を用いることを予定している。
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Causes of Carryover |
データ解析が遅く、論文執筆が進まなかった。そのため論文投稿にかかる費用を次年度に使用することになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文投稿に必要な、英文校正代、カラー印刷代、別刷り代、などに使用予定です。
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Research Products
(9 results)