2018 Fiscal Year Annual Research Report
The role of mesangial cells in glomeruli formation and the development of diabetic kidney disease
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16K09619
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
長井 幸二郎 徳島大学, 病院, 講師 (40542048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸 誠司 徳島大学, 病院, 助教 (10519507)
冨永 辰也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (80425446)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | メサンギウム細胞 / 糸球体硬化 / 細胞内シグナル伝達 |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病性腎症におけるメサンギウム細胞の役割を成体にて検討するために、まずタモキシフェン誘導型Foxd1-Creマウスにおいて糸球体ではメサンギウム特異的にCre recombinaseを発現することを、Cre依存的β-galactosidase発現マウスとの掛け合わせで証明した。よって、このマウスを使って注目する分子のメサンギウム細胞における役割を成体にて解明できることがわかった。次にタモキシフェン誘導型Foxd1-CreマウスとTSC1 floxed マウスとの掛け合わせによりメサンギウム細胞にてTSC1を欠失させ、mTOR経路の活性化をおこしたところ、collagen IVの発現増加やPAM 染色領域の増加がみられ、mTOR経路の活性化のみでもメサンギウム細胞にて形質変化、硬化を起こしうることをin vivoにて世界で初めて証明できた(J Am Soc Nephrol. 2017;28:2879-2885)。またPodocin-CreマウスとCre依存的BMP4過剰発現マウスやCre依存的TGF-β1過剰発現マウスを掛け合わせることにより、糸球体でのBMP4やTGF-β1の効果とその表現系の違いを比較検討中であり、一部の成果を報告した(Sci Rep. 2018;8:13011.)。次にタモキシフェン誘導型Foxd1-CreマウスとCre依存的安定化β-catenin 発現マウス、Cre依存的β-catenin floxedマウスを掛け合わせることによりWnt/β-catenin経路のメサンギウム細胞における糸球体硬化形成における役割を解析中である。同時にタモキシフェン誘導型Foxd1-CreマウスとCre依存的BMP4過剰発現マウスやCre依存的TGF-β1過剰発現マウスをも掛け合わせており、現在この表現系も比較検討中である。
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Research Products
(10 results)