• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2016 Fiscal Year Research-status Report

皮質基底核変性症・進行性核上性麻痺の動的神経病理学的研究

Research Project

Project/Area Number 16K09734
Research InstitutionNational Center of Neurology and Psychiatry

Principal Investigator

齊藤 祐子  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 臨床検査部, 医長 (60344066)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
KeywordsPSP / タウオパチー / ブレインバンク / PET / 画像病理連関
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、臨床診断が困難であるタウオパチーの代表である進行性核上性麻痺(PSP)のブレインバンク登録例の病理学的な解析を行うことと、近年撮像が開始されたタウPETの解析を行うこと、そして両者の対応を行い、実証研究に結びつけることである。通常の神経病理の検索方法とは異なり、病理解析をマクロ的に行うことで、タウPETの解析に最も適した部位を決定する。そして研究の後半には、タウPETが撮像された例の剖検確定診断を行うこと、それらの症例のタウ沈着の分布を検索することで、タウPETの実証検証を行い、日常の臨床に生かすことが最終的な目標となる。
ブレインバンク登録例、つまり、通常の病理解剖の同意に加え、研究同意を得られたPSPあるいはPSP疑い症例の剖検例の病理解析をこれまでの蓄積例で行うと共に、今年度は新規3例について行った。一例は例はPSP-Parkinsonismであり、タウの沈着が少なかった。少ないながら分布を調べると基底核が最もタウの蓄積が強いこと、ウエスタンブロットの結果はPSPパターンであることを確認出来た。もう一例は臨床診断がPSPであり、通常変性が見られる領域に萎縮は確認出来たが、循環障害の影響が大きく、タウの沈着は少ない。3例目は100寿者である。病理形態やウエスタンブロットでGGTに近い、特殊なタウオパチーであり、この病理解析は進行中である。
タウPETは画像部門で、臨床診断PSP疑い例も含めたタウオパチー全般の症例についての撮像を行っている。あくまで臨床診断であり、症例差が大きく、非特異集積が疑われる部位もあり、他のモダリティーとの総合的な判断を行っているが、今後病理との対応が必要と考えられる。
今年度は、双方の研究を合わせた形の倫理委員会申請を行ったが差し戻しとなってしまった。現在は申請書を改訂中である。従って両者の関連の解析については次年度以降となる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

倫理委員会への申請が差し戻しとなり、さらに改訂倫理指針対応のため、改訂版の提出が遅れているため。

Strategy for Future Research Activity

各々は、個々の倫理委員会承認のもと研究推進を行っているので、双方の関連についての申請が承認されたら、対応をすみやかに行う予定である。そして、それらの結果を臨床にフィードバックする次の段階についても施行する。

Causes of Carryover

ブレインバンクでの病理解析とPETの撮像結果の対応についての倫理委員会承認が済んでいないため、個々の倫理委員会承認のもとに部分的に研究を行っているため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

双方を組み合わせて解析を行うことで、結果の公表等に使用刷る予定である。

URL: 

Published: 2018-01-16  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi