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2016 Fiscal Year Annual Research Report

c-Myb reporterマウスを用いた造血幹細胞のシングルセル解析

Research Project

Project/Area Number 16K09830
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

坂本 比呂志  熊本大学, 発生医学研究所, 助教 (00347014)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2017-03-31
Keywords血液幹細胞 / c-myb
Outline of Annual Research Achievements

先の研究で内在性のc-Mybタンパク質をモニターできるマウス(c-Myb Repoter Mouse)を作成し、血液幹細胞分画でc-Mybの発現量に応じて、HSCの能力の差があることを示した。c-Myb(Low)HSCsは、長期再構築能を示した。また、c-Myb(high)HSCsでは、短期的な再構築能を示した。細胞周期の検討や長期の細胞ラベル実験から、c-Myb(Low)HSCsはDormant-HSCsにあたるものであることを報告した。
そこで本研究では、その遺伝子的な偏りを見出し、Dormat-HSCsを制御するシステムを見出すとともに、その機構は幹細胞システム全体に波及することを期待し、検討した。次世代シークエンサーによる遺伝子発現では、全発現遺伝子を見出すことが可能であるが、その解析には大量のmRNAを必要とし、HSCのような少数の細胞集団からなる幹細胞システムには技術的に難しいと考えられていたが、SMARTerによる増幅で偏りの少ない増幅が可能であるとの知見より、その方法を用いた。また、得られる情報は大量であり、その解析法にも幾つかの方法を検討した(web tool等の発達は、dryを得意としない当方にも解析を可能にした)。
その結果、幾つかの遺伝子に大きな差異が見られたが、その内で遺伝子損傷修復遺伝子に着目した。近年、これらの遺伝子群が幹細胞維持に大きな役割を果たすことが明らかとなっている。BATFsの発現がc-Myb(Low/High)HSCsでことなり、mRNAだけでなくタンパク質レベルに置いても、大きく異ることを見出した。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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