2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Novel Immunotherapy of Cancer: NKp44-based Chimeric Antigen Receptors and Methods for Ex Vivo NK cell Expansion
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16K10015
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
今井 千速 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90419284)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | キメラ抗原受容体 / NK細胞 / CAR-T細胞 / NK細胞受容体 / NKp44 / がん免疫療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度から引き続き、第1世代CARおよび第2世代CARそれぞれにおいて、各種の検討を行った。第1世代CAR-T細胞と活性化NK細胞との比較においては、短時間アッセイ系では細胞障害活性は活性化NK細胞のほうが有意に強力であったが、低いエフェクター:ターゲット比で長期間のアッセイ系での比較においては、NKp44-CARを遺伝子導入したCAR-T細胞において抗腫瘍効果が明らかに優っていた。 さらに、Natural Cytotoxicity Receptor (NCR)ファミリー、あるいはC-typeレクチン様受容体ファミリーの分子をベースにそれぞれ新規CARを作成し、NKp44-CARと比較した。そのうちで、NKp30をベースに新規作成したNKp30-CARとの多種類のがん細胞株を用いた比較検討において、NKp44-CARは常に有意に優れていた。 第1世代NKp44キメラ抗原受容体(CAR)遺伝子をベースに、4-1BBシグナルドメインあるいはCD28シグナルドメインを加えたいわゆる第2世代NKp44-CARをそれぞれ数パターン作成した。ヒト初代培養T細胞に遺伝子導入し、表面のCAR発現、抗原刺激後の増幅能、腫瘍細胞にNKp44-CARの最適な構造が決定され、その強力な抗腫瘍効果が確認された。このCAR遺伝子を使った遺伝子改変細胞療法は、白血病(骨髄性、T細胞性、B細胞性)や各種の肉腫や固形がんに有効である可能性があり、広汎な対象疾患を有するCAR-T療法の開発の基礎となり得る。
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Research Products
(11 results)