2021 Fiscal Year Annual Research Report
Personalized Proton Beam Thearpy for Liver Cancers
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16K10379
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 徳雄 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (80572495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Tha KhinKhin 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (20451445)
サザランド ケネス・リー 北海道大学, 医学研究院, 助教 (70643914)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 陽子線治療 / 肝細胞癌 / 個別化 / みかけの拡散係数 / 正常組織障害発生率 |
Outline of Annual Research Achievements |
肝細胞癌(HCC)陽子線治療前のMRI 拡散強調画像より得られるApparent Diffusion Coefficient (ADC)画像と治療後の局所再発との関連を解析した結果を第63回米国放射線腫瘍学会年次総会(2021年10月、シカゴ)で報告した。2 cm超10 cm以下のHCC32病変について、観察者間再現性が優良であった4つのADC指標値(平均値、第1四分位値、中央値、第3四分位値)と肝細胞癌陽子線治療後の局所再発の関連について解析し、各指標値のcut off値を算出した。治療前ADC値が陽子線治療効果予測に有用である可能性を示した。また、各ADC値指標と全生存および無増悪生存についても解析したが、統計学的有意な関連を認めなかった。この結果は第34回日本放射線腫瘍学会(2021年11月、オンライン)で報告した。HCC陽子線治療前ADC値と治療効果や生存との関連についての解析は、本研究成果が初の報告であり、現在英語論文作成中である。 HCCに対する体幹部定位X線治療の治療成績をHepatology Research誌(査読付き国際誌)に投稿し、2021年8月号に掲載された。0.5cmから5.2cmまでの比較的サイズの小さな74病変に対して局所制御率は2年92%であった。小さなHCCではX線治療でも良好な治療効果が得られるが、X線治療よりも陽子線治療がどのような患者に適しているのかその選択基準は確立されていない。X線と陽子線を選択する基準の確立が陽子線治療の個別化には必要と考え、Normal Tissue Complication Probability (NTCP) モデルを用いて放射線性肝障害の観点から選択基準の確立を目指した。5種の放射線肝障害のNTCPモデルを用いた解析により、腫瘍のサイズ、位置、個数が治療法の選択において重要な因子であることを見出し、これら3つの因子の組み合わせにより治療選択が可能であることを示した。結果を欧州放射線腫瘍学会(2022年5月、コペンハーゲン)に報告するとともに、論文を作成し現在査読付き国際誌に投稿中である。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Pre-treatment apparent diffusion coefficient histogram metrics as a predictor of local tumor control after proton beam therapy in patients with hepatocellular carcinoma2021
Author(s)
Yoshihiro Fujita, Norio Katoh, Yusuke Uchinami, Hiroshi Taguchi, Kentaro Nishioka, Takashi Mori, Koichi Yasuda, Hideki Minatogawa, Fuki Koizumi, Manami Otsuka, Seishin Takao, Masaya Tamura, Sodai Tanaka, Kenneth Sutherland, Khin Khin Tha, Yoichi M. Ito, Shinichi Shimizu, Hidefumi Aoyama
Organizer
ASTRO's 63rd Annual Meeting
Int'l Joint Research
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