2017 Fiscal Year Research-status Report
網羅的遺伝子・蛋白質解析を用いて非浸潤性乳癌の新規悪性度マーカーを同定する研究
Project/Area Number |
16K10451
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
三階 貴史 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00375685)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長嶋 健 千葉大学, 医学部附属病院, 准教授 (60292710)
宮崎 勝 国際医療福祉大学, 大学病院, 教授 (70166156)
榊原 雅裕 国際医療福祉大学, 医学部, 講師 (70375632) [Withdrawn]
羽山 晶子 千葉大学, 総合安全衛生管理機構, 助教 (80758251) [Withdrawn]
岩瀬 俊明 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (90738254)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 非浸潤性乳癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
Vacuum-assisted biopsy (VAB) 洗浄液検体を用いてHigh resolution melting analysis(HRM)により、遺伝子変異の解析を行う事を目的として、解析対象となる遺伝子候補を文献的に考察、決定した。プライマーを設計し、コントロールDNAを用いてHRMによる解析が可能か検討した。 解析候補とした遺伝子にはPIK3CAのようなhot spotが存在しなかった為、1遺伝子の変異を検出する為に複数のプライマーとコントロールDNAが必要であった。また、この遺伝子変異の頻度は高くないと予測されるため、本法を用いての実際の解析は難しい事が予測される結果であった。 VAB検体から抽出したmRNAを用いて非浸潤性乳癌組織の遺伝子発現を検討する目的で、非浸潤性乳癌の浸潤能に関連すると思われる遺伝子候補を文献的に考察、決定した。特にVAB検体には上皮だけでなく間質細胞の遺伝子も含まれるため、上皮―間質相互作用に着目して遺伝子候補を決定した。プライマーを設計し、コントロールmRNAを用いてRT-PCRによる解析が可能か検討し、現在までに4つの遺伝子候補について検討が可能なことを確認した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定した網羅的な蛋白の解析はFFPEサンプルからMS解析に用いることが可能なQualityの蛋白の抽出が現状難しく、できていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き手術標本のFFPEサンプルから、MS解析可能な蛋白の抽出が可能か検討する。 また、FFPEサンプルからのmRNAの抽出と、解析も検討する。
|
Causes of Carryover |
端数が出たため、30年度分の助成金と合わせて使用させて頂く。
|