2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidating the mechanism of myasthenia gravis in B type thymoma with myasthenia gravis
Project/Area Number |
16K10684
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
近藤 和也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (10263815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝沢 宏光 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (90332816)
梶浦 耕一郎 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 助教 (60596253) [Withdrawn]
松井 尚子 徳島大学, 病院, 特任講師 (10547954)
中川 英刀 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (50361621)
坪井 光弘 徳島大学, 病院, 助教 (10711872)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 重症筋無力症 / 胸腺種 / 次世代シークエンサー / 胸腺上皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
切除材料(凍結標本)胸腺癌7例、重症筋無力症 (MG)非合併胸腺腫7例(B2:5例, B3:1例, AB:1例)、MG合併胸腺腫8例(B2:4例, B3:3例, B1:1例)の腫瘍部と正常部(胸腺組織)からDNAとRNAを抽出した。Illumina NGS次世代シークエンサーHiSeq2500を用いて、腫瘍や正常部胸腺DNAについて全エクソンレベルでの腫瘍の体細胞ポイント変異、コピー数異常を検出した。胸腺癌では、178遺伝子のmutationを認めた。しかし、複数の部位にmutationを認めたのは4遺伝子(C2orf16, KIT, MIR1268A, SETD2)で、複数の症例でmutationを認めたのは、MIR1268A遺伝子とSETD2のみであった。SETD2遺伝子は、以前の報告で胸腺癌でmutationが認められている遺伝子であった。胸腺腫では103遺伝子にmutationを認めたが、複数の部位にmutationを認めなかった。MIR1268AとSETD2は、サンガー法のシークエンスで塩基配列の異常を確認した。MG合併群が6例(56遺伝子)と非MG合併群が6例(48遺伝子)について、クラスター解析, GO解析, KEGGを用いたpathway解析を行った。MG合併群ではGEFの機能に関する遺伝子がenrichされ, 非合併群ではfibronectinやimmunogloblin関連遺伝子がenrichされた。胸腺腫は、胸腺癌と比較してmutationの頻度が少なく、低悪性の特徴を示している可能性がある。
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