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2016 Fiscal Year Research-status Report

腕神経叢引き抜き損傷に対する前処理自家神経を用いた神経根再移植術

Research Project

Project/Area Number 16K10857
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

太田 壮一  京都大学, 医学研究科, 講師 (70592484)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池口 良輔  京都大学, 医学研究科, 准教授 (80437201)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords移植・再生医療 / 脳・神経 / 再生医学 / 腕神経叢損傷
Outline of Annual Research Achievements

腕神経叢引き抜き損傷に対する新しい治療法として、神経根再埋め込み法が臨床例でも報告されているが、現行の外科的治療法を超える方法ではなかった。その原因の一つに埋め込んだ神経内へと伸張する軸索数が少ないことがあげられる。そこで、埋め込んだ神経内へと伸張する軸索数を増やすため、脊髄と末梢神経間に橋渡し移植する自家神経に前処理を行う方法を研究している。
平成28年度研究計画に掲げた主要5項目は、1)実験の対象、2)ラット頚髄神経の採取、及び器官培養、3)前処理自家神経の分子生物学的、組織学的検討、4)ラット第6頚髄神経根引き抜き損傷再移植モデルの作成、5)前処理自家神経再移植モデルの長期成績の評価であった。1)、2)、4)は予定通り行い、まず、腕神経叢ひきぬき損傷モデルを作成すると同時に第5頚髄神経根を採取した。そして、採取した神経をシュワン細胞用培地で器官培養し、1週間後にその神経を引き抜かれた神経根と脊髄髄節間に橋渡し移植するラットモデルを作成した。3)に関しても予定通り、PCRやELISAによる分子生物学的検討や組織学的検討を行ったが、脱分化シュワン細胞などの検討がまだ不十分である。使用する抗体を変更して再検討中である。5)に関しては、現在の術後8週で検討するモデルに対して、術後24週で検討する長期成績を評価するモデルを作成している。まだ十分な数がそろってはいないが、24週経過後もレスベラトロール処理による神経再生促進効果が見られるようである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在、一つ目の論文の投稿準備中であり、おおむね計画とおり進展している。

Strategy for Future Research Activity

レスベラトロール処理による神経再生促進効果の長期経過観察を行うとともに、電気生理学的評価、機能的評価を検討する予定である。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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