2016 Fiscal Year Research-status Report
酸素ナノバブル水による尿路結石形成の抑制機序の解明と予防法への応用
Project/Area Number |
16K11055
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
廣瀬 泰彦 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (60381894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郡 健二郎 名古屋市立大学, その他部局等, 学長 (30122047)
安井 孝周 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40326153)
戸澤 啓一 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (40264733)
岡田 淳志 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (70444966)
濱本 周造 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (80551267)
田口 和己 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (00595184)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 酸素ナノバブル水 / 尿路結石 |
Outline of Annual Research Achievements |
酸素ナノバブル水(アクアナノTM)を100% Oxygen Nano Bubble(ONB)水と定義し、100% ONB水と、蒸留水を半々に混合し、50% ONB水とした。4週齢Sprague Dawley(SD)ラット60匹を、蒸留水を自由飲水するcontrol群、100% ONB水を自由飲水する100%ONB群、それぞれ蒸留水、50%ONB水、100%ONB水を自由飲水したのち、結石形成するために、7週齢から、胃管を用いて10% Ethylene glycol(EG) 1.2 mlを1日1回、Vitamin D3 0.5μgを隔日、投与するEG群、EG+50%ONB群、EG+100%ONB群にわけた。EG投与7日間後、14日間後に各群6匹ずつ、24時間蓄尿、採血をおこない、腎を摘出した。偏光顕微鏡を用いて、腎断面の結石形成を観察し、Image-pro plus softwareを用いて定量した。 尿細管細胞障害マーカーとして尿中N-acetyl-β-D-glucosaminidase (NAG)排泄を測定した。 Control群、100% ONB群では、腎断面に結石形成を認めなかった。 EG群、EG+50%ONB群、EG+100%ONB群では、腎全体にび慢性に結石形成がみられた。EG群に比べて、酸素ナノバブル水を自由飲水したEG+50%ONB群、EG+100%ONB群は、結石形成量の有意な減少を認めた。 EG群に比べて、EG+100%ONB群は、近位尿細管細胞障害のマーカーである尿中NAG排泄は、有意な減少を認めた。 酸素ナノバブル水による結石形成量の減少効果、尿細管細胞障害の抑制効果を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
酸素ナノバブル水を飲水することで、尿路結石の予防効果があるかどうか明らかにするために、人での臨床研究が必要だが、年齢、体重、生活習慣、食事内容などを一定にすることが困難な人では、酸素ナノバブルの飲用による予防効果を測定する適切なバイオマーカーの選択が難しい。
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Strategy for Future Research Activity |
名古屋市立大学病院 泌尿器科 尿路結石専門外来に通院する尿路結石症患者(50名)と、一般外来を受診する良性疾患患者(前立腺肥大症など)(50名)を対象に、投与研究をおこなうために、医学系研究倫理審査委員会(IRB)の許可を得る。
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Research Products
(1 results)