2016 Fiscal Year Research-status Report
凍結保存脂肪組織を材料とした新規移植治療法の開発に関する研究
Project/Area Number |
16K11375
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
去川 俊二 自治医科大学, 医学部, 講師 (90324194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 浩太郎 自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 組織凍結 / 脂肪移植 / 脂肪幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
脂肪組織を2種類の方法で冷凍させて保存し、解凍した後で、その構造、機能、脂肪移植材料としての価値について分析した。構造では、脂肪細胞については、ほぼ死滅していた。幹細胞については、部分的に生存していたが、大幅に減少していた。脂肪移植においては、ヒト凍結解凍脂肪組織のヌードマウスへの移植モデルで検討した。3か月後の結果で、その体積については部分的に保たれていたが、生存している脂肪細胞は非常に少なく、壊死組織としての残存が大半であることがわかり、通常の脂肪移植と比べて、臨床的な価値に乏しいと考えられた。 本結果については、論文として、PRS誌に投稿した(現在査読中)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当面順調に進行している。結果の一部については、すでにPRS誌に投稿した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、さらに、凍結解凍脂肪組織内の幹細胞の機能について詳細な検討を加える予定である。
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