2017 Fiscal Year Research-status Report
16SrRNA解析を応用した高齢者の低栄養起因口腔・腸内細菌叢の網羅的探索
Project/Area Number |
16K11590
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
水口 真実 岡山大学, 大学病院, 助教 (20634489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪木 拓男 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00225195)
大野 彩 (木村彩) 岡山大学, 大学病院, 助教 (20584626)
大野 充昭 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (60613156)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 低栄養高齢者 / 腸内細菌叢 / 16SrRNA解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者の低栄養は様々な疾患発症や機能低下,死亡の強いリスク因子であり,低栄養高齢者には高額な医療費が必要なことが明らかになっている.近年,肥満や低栄養の原因に腸内細菌叢が係わることが明らかにされ,多方面で注目されているが,高齢者の低体重や低栄養,さらにはフレイルの原因に腸内細菌叢が関連するかどうかは,全く検証されていない.本研究は,次世代シークエンサーを用いた16SrRNA解析により,口腔内細菌叢と腸内細菌叢を網羅的に解析し,高齢者の低体重や低栄養,さらにはフレイルと腸内細菌叢との関連を明らかにすることである. 平成29年度は,平成28年度に倫理委員会の承認得て抽出した28名を対象に,糞便を採取し,16SrRNA解析を実施した.得られた結果を細菌叢でクラスター解析した結果,BMIによって患者が分類されることが明らかとなった.また,BMIと相関のある細菌叢を探索した結果,正の相関を示す細菌(属),負の相関を示す細菌(属)が抽出された.今後,PCR法にて,細菌の種を同定すると共に,これらの細菌の機能解析を実施する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は,対象者から糞便回収を行い, 16SrRNA解析を実施し,BMIに正・負の相関をする細菌(属)を抽出することに成功しており,概ね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は,平成29年度に抽出された細菌(属)の細菌種をPCR法にて同定するとともに,これらの細菌がどのような代謝産物を介して我々のBMIに関与しているのか,メタボローム解析も含め実施してく予定である.
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Causes of Carryover |
理由:予定していた次世代シークエンサーの委託解析料が割引となったため。 使用計画:平成30年度に予定しているメタボローム解析に用いる予定である。
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Research Products
(4 results)