2018 Fiscal Year Annual Research Report
Oral health promotion utilizing the blueberry extract polyphenol as the functional food
Project/Area Number |
16K11860
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
日野出 大輔 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (70189801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 昌美 徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (90243708)
土井 登紀子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教務補佐員 (70747683) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ブルーベリー / キウイフルーツパウダー / 口臭 / 揮発性硫黄化合物 / 口腔内細菌 / 舌清掃 / クロスオーバー試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
ポリフェノール含有ブルーベリー摂取による口臭および口腔内細菌への影響に関する予備的臨床研究を行った。とろみ剤を添加したブルーベリー溶液(1㎎/ml)とブルーベリー非含有溶液(コントロール溶液)をそれぞれ100ml用意した。被験者5名に対して、ブルーベリー溶液またはブルーベリー非含有溶液をスプーン1杯とり舌背の上に1分間静置後、嚥下することを4~5回繰り返すよう指示した。検査前および摂取1時間後でのWTCIによる舌苔スコア、オーラルクロマによる口臭測定結果および細菌カウンタによる細菌数を比較した。その結果、ブルーベリー溶液摂取時はH2S測定値および揮発性硫黄化合物(VSC)合計量において減少傾向は認められたものの、有意な差は確認できなかった(P=0.08)。また、ブルーベリー溶液およびコントロール溶液摂取において、その他の指標においても有意な差は見出されなかった。 以上のようにポリフェノール含有ブルーベリー摂取において、口臭および口腔内細菌への影響として短期的な効果は認められなかった。 キウイフルーツパウダー含有タブレット(BREO EX)を用い、大学生32名を被験者としたクロスオーバー試験を実施した。介入試験Ⅰでは,舌ブラシを用いた舌清掃を、介入試験ⅡではBREO EX2錠を舌背上で舐めて摂取するよう被験者へ指示した。介入試験Ⅲでは,試験前日にBREO EXを合計3錠摂取させた。介入試験ⅡおよびⅢの前後ではH2S,VSC,WTCIおよび細菌数で有意な減少が確認された。クロスオーバー試験の分析結果から,BREO EXの摂取は舌清掃との比較においてもCH3SH測定値,WTCIおよび細菌数の有意な減少が認められた。以上の結果から、キウイフルーツパウダー含有タブレット摂取により、短期的および長期的に口臭および舌苔中の細菌数を減少させる効果が得られると考えられた。
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Research Products
(5 results)