2018 Fiscal Year Annual Research Report
development of dental tereatment model applied with computated fluid dynamics for obstructed sleep apnea syndrome with downsyndrome
Project/Area Number |
16K11864
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
佐藤 秀夫 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 講師 (40507125)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 慎介 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (00773780)
岩崎 智憲 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (10264433)
弘中 祥司 昭和大学, 歯学部, 教授 (20333619)
山崎 要一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (30200645)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | ダウン症 / 睡眠時無呼吸症候群 / アミロイドβタンパク / アルツハイマー型認知症 / 上顎急速側方拡大 / 口腔筋機能療法 / 舌機能賦活装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
ダウン症児の睡眠時無呼吸症候群有病率は約50%と定型発達児と比較しても高く、治療方法の早期確立が望まれる。我々は米国スタンフォード大学との共同研究を実施し、ダウン症モデルマウスである、DP16モデルマウスを用いて、気道の流体解析を行い、ダウン症若年者の睡眠時無呼吸症候群の現象解析と、マウス顎骨の形態計測を行い、顎顔面形態の発育異常に関して解析を行った。結果として、DP16モデルマウスはワイルドタイプと比較して、有意に気道通気障害および下顎骨の過成長が見られた。さらに、DP16モデルにおいて脳脊髄液(CSF)のオレキシン/ハイポクレチン濃度を測定して、DP16マウスのサーカディアンリズムを調査した。結果的にDP16マウスは徐波睡眠(SWS)の傾向が減少し、REM睡眠の増加傾向が見られた。これは、睡眠中のアミロイドβタンパク質の排出阻害要因と考えられ、ダウン症の認知症の早期発症の関連因子の可能性が本研究により明らかとなった。また、治験例として、12歳の重度の睡眠時無呼吸症候群を有する、ダウン症男児に対して上顎急速拡大により、睡眠時無呼吸症候群が改善した例を経験した。これは従来の治療法である、アデノイド・口蓋扁桃摘出術を実施しても、OSASの著しい改善がみられず、予後が不良であることが多かったが、本治療法が有用であることを示唆する結果であるとともに、今後の治療法研究に関する展開が期待される。さらに、口腔筋機能訓練(MFT)が困難であるダウン症児に対して舌機能賦活装置を用いて、低位舌を改善する筋機能訓練方法を開発した。
|
Research Products
(3 results)